ライフスタイルに合わせて利用しやすいことから、利用者が急増している宅配クリーニング。
店舗型にはないさまざまなメリットを持つ宅配クリーニングですが、実は他にも大きな魅力があります。
この記事では、宅配クリーニングを利用するとどんなメリットがあるのか、またデメリットやトラブルの例も併せて解説します。
衣類の梅雨対策としても必見なので、ぜひ参考にしてください。
Contents
宅配クリーニングの簡単な概要

宅配クリーニングは、自宅にいながら衣類等をクリーニングに出せ、さらに受け取りまで完結できるサービスです。
宅配クリーニングで出せるアイテムは、基本的に店舗型と同じです。
取り扱いアイテムの例
- 各種衣類
- 布団
- カーテン
- ぬいぐるみ
- ウィッグ
- 靴
洗濯機では洗いにくく、かといって店舗まで持ち運ぶのも面倒な布団やカーテンでも、自宅から簡単にクリーニングへ出せます。

毛皮・着物・皮製品などは扱いが難しいため、基本的には対応していません。
集荷や受け取り時の配達は、基本的に佐川急便やクロネコヤマトなどの宅配会社が行います。

※送料は「無料」「〇〇円以上の利用で無料」「配送地域によって有料」など異なるため、ご注意ください。
宅配クリーニング利用の流れ
- Webや電話で注文
- 衣類を段ボールや袋に詰める
- 配送員に衣類を預ける
- 料金が確定
- クリーニング・保管
- 自宅で衣類を受け取る
自宅で完結できるだけじゃない!宅配クリーニングのメリット

宅配クリーニングは、下記に該当する方へおすすめのサービスです。
- 近所にクリーニング店がない
- 布団やカーテンなどの重いものを、家から持ち運ばずクリーニングに出したい
- 仕事や私生活が忙しく、クリーニング店の営業時間内に来店できない
- 育児や家事で外出が難しい
- 衣替えの洗濯や収納を手っ取り早く済ませたい
- たくさんある衣類のクリーニングをなるべく安価に抑えたい
- 限定的に着用する衣類(季節ものや冠婚葬祭用など)を最適な環境で保管しておきたい
- 店員との対面がわずらわしい
持ち運びの手間や時間を省ける
重い冬物の衣類を店舗へ持ち込んだり回収に行ったりするのは、女性の場合特に大変です。
また、布団やカーテンを運ぶには車が必要ですが、都心では車を持っていない家庭も多いので重宝します。

悪天候を気にせず利用できる点も便利ですね。
なお、店舗では大型連休前などに行列ができる可能性もありますが、宅配ならばそのような心配も不要です。
ライフスタイルに合わせて利用しやすい
宅配クリーニングは、スマホやパソコンから24時間いつでも依頼できます。店舗のように営業時間を気にする必要がありません。
また、コンビニでの集荷に対応している会社もあるので、スキマ時間を活用できます。通勤時や買い物の途中など、ライフスタイルに合わせて利用できるのは便利ですね。

仕事や家事で忙しいときでも、スマホだけで手軽にクリーニングを利用できます。
店舗型より割安になる場合も
多くの宅配クリーニング会社では、アイテムそれぞれに点数を設定し、「5点パック」「10点パック」「20点パック」などのプランを用意しています。
点数の例
- コート:1点
- ダウンジャケット:1点
- ジーンズ:1点
- スーツ上下:2点
- スリーピース:3点
コートやジャケットなどを通常のクリーニングに出すと、単品料金が高くなりがちです。一方で宅配クリーニングのパックは、点数が多くなるほどアイテムごとの単価が下がります。
「せんたく便」の10点パックを利用した場合

他にも、指定サイズのバッグに衣類を好きなだけ入れられる「詰め放題」を採用している会社も。
まとめてクリーニングしたい方にはとてもお得ですね。
収納場所を確保できる保管サービス

宅配クリーニングでは、衣類の長期保管サービスを提供しています。保管期間は会社ごとに異なりますが、最大12ヶ月まで対応しているところも。
かさばる冬物の衣類などを預けておけば、自宅の収納スペースに余裕ができます。季節ごとに衣類を効率よく管理したい方には、とてもありがたいサービスです。
※保管サービスだけの利用はできません。
整った環境で衣類を保管してもらえる
クリーニングしていない衣類をそのまま自宅で収納し続けると、下記のようなトラブルが懸念されます。
- カビ、ダニが発生
- 変色
- 虫食い
- 縮み、硬化
一方で宅配クリーニングの保管場所は、空調設備・遮光・防虫対策などあらゆる環境が整っています。
衣類をより良い環境で預けておける点も、保管サービスの大きな魅力です。

梅雨の時期はただでさえ湿気が多い上に、部屋干しをすると湿度が一気に上がります。そのため、衣類の保管にはより注意が必要です。
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部屋の湿気を放置するとこんなにやばい!適切な対策を紹介
対面不要で済ませられる
クリーニング店へ行くためだけにメイクをしたり、服装に気を遣ったりするのは面倒ですよね。また、注文のやりとりなどで店員と接するのがわずらわしく感じる方もいるでしょう。
その点、宅配クリーニングの手続きはWebや電話だけで済む上、集荷・受け取りの際に接するのは宅配業者です。
宅配クリーニングのデメリットとトラブルの例

多くのメリットがある宅配クリーニングですが、デメリットや実際に起きたトラブルの例も確認しておきましょう。
デメリット
- 集荷と配達に時間を要する(約10~14日ほど)ため、即日仕上げが難しい。
- パック料金での注文内容によっては、1点あたりの料金が割高になる。
- 専門スタッフと直接対面しない分、細かい要望を伝えづらい。
- 家に届いてから仕上がりを確認するため、納得いかず再依頼する場合はタイミングが遅くなる。

会社によっては翌日仕上げが可能だったり、要望書を添えて依頼できたりなどの対応があります。事前に確認しておくといいでしょう。
実際にあったトラブルの例
- 紛失事故が起きた上に対応もずさんで、電話でもWebでも連絡が取れなかった。
- 衣類の変色やボタンの破損があった。クレームを入れても納得のいく補償がされなかった。
- ダウンコートが他の衣類に押し潰され、目立つシワができていた。
- ワンピースを依頼したはずが誤ってパーティードレスとみなされ、5倍以上の金額を提示された。キャンセルを求めても認められず、衣類の返却にも応じてもらえなかった。
- 依頼時は2~3週間かかると言われたが、期限を過ぎても返却されず連絡もなかった。確認したところ「混雑しているので半年ほどかかる」と言われた。
- 宅配業者の手違いで、集荷や受け取りの手配ができていなかった。

トラブルを避けるためには
上記のようなトラブルを回避するためには、宅配クリーニングと店舗型の相違点を認識した上で利用を検討しましょう。特に、非対面式特有のトラブルが発生しやすい傾向にあります。
また、宅配クリーニング会社がどのようなサービスを提供しているのか、トラブルが起きたときの連絡先はどこかなども確認しておきましょう。

気になる汚れやシミがある場合は写真を撮っておくと安心です。先方へ詳細を伝えることはもちろん、自分でも内容を控えておくといいですね。
必要に応じて店舗型と使い分けるのがおすすめ
便利な宅配クリーニングですが、料金やサービス内容によっては店舗型の方が適している場合もあります。
また、急ぎのときは店舗のクリーニングへ持って行くなど、状況に合わせて宅配と使い分けるといいでしょう。
宅配クリーニングはこんな人におすすめ
- 近所にクリーニング店がない
- 布団やカーテンなどの重いものを、家から持ち運ばずクリーニングに出したい
- 仕事や私生活が忙しく、クリーニング店の営業時間内に来店できない
- 育児や家事で外出が難しい
- 衣替えの洗濯や収納を手っ取り早く済ませたい
- たくさんある衣類のクリーニングをなるべく安価に抑えたい
- 季節ものや冠婚葬祭用など、着用の機会が少ない衣類を最適な環境で保管しておきたい
- 店員との対面がわずらわしい