防災グッズで意外にいらなかったもの&実際に役立ったものを紹介

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防災グッズで意外にいらなかったもの&実際に役立ったもの

2023年1月12日

防災グッズとして備えていたものの、実際には使う機会が少なかったり、意外に不便だったりしたケースも少なくありません。

この記事では、防災グッズでいらなかったものを、被災者の経験談も交えながら解説します。

防災グッズで実際に役立ったものもあわせて紹介するので、ぜひ参考にしてください。

防災グッズでいらなかったもの|自宅備蓄用・持ち出し用共通

防災グッズでいらなかったものと実際に役立ったもの|自宅備蓄用・持ち出し用共通

まずは、自宅備蓄用・持ち出し用それぞれに共通する防災グッズで、準備が必要か検討すべきを紹介します。

手回しラジオ

ハンドルを回して発電し稼働できる手回しラジオは、停電時でも重宝しそうですよね。

しかし、ハンドルを回し続けることで疲れてしまったり、回すときの音がうるさかったりなどのデメリットがあります。

災害時にスマホや携帯が使えなくなる恐れもあるため、ラジオを備えておくのはおすすめです。

電池式や充電式にも対応したラジオであれば、体力を奪われたり騒音が気になったりなどの心配がありません。

ろうそく・マッチ

ろうそくやマッチは停電時の灯り確保に役立ちますが、十分に注意しなければ火災の危険性があります。

また、災害で水道が止まっていた場合は、火を消すために貴重な水を使わなければなりません。

停電対策として灯りを備えておきたいなら、ろうそくやマッチよりもランタンが適しています。

なお警視庁では、懐中電灯とペットボトルを活用し、室内を明るく照らす方法について紹介しています。

わざわざランタンを購入するのに抵抗がある方は、ぜひ参考にしてください。

ティッシュペーパー

あらゆる用途に利用できるティッシュペーパーですが、防災グッズとしてはトイレットペーパーの方が適しています。

なぜなら、芯を抜き潰しておけばティッシュペーパーほどかさばらず、また必要な分だけ取って使えるからです。

芯を抜いて収納する方法については、下記をご参照ください。

1/3ほどに圧縮すれば、自宅から避難せざるを得ないときも持ち運びやすくなります。

ナイフ

キャンプや登山などのアウトドアでは役立つナイフですが、被災時に使用する場面はごくわずかです。

調理で食材を切るときなどはナイフが使えるものの、簡単に開封できる非常食や缶詰があれば必要ありません。

ただし、ナイフ以外にハサミ・ドライバー・のこぎり・ピンセットなどを備えた多機能ナイフを用意しておけば、災害時に不測の事態が起きても重宝するでしょう。

なお、正当な理由なく刃物を持ち出すと銃刀法違反の可能性があるため、注意が必要です。

詳細は「警視庁 刃物の話」をご参照ください。

スリッパ

地震のあと、ガラスや割れ物が散乱した床から足を守るため、スリッパの用意を推奨している例があります。

しかし被災者の経験談によると、実際の場面ではスリッパが役に立たなかったそうです。

よく「防災グッズとしてスリッパを用意したほうがいい」なんて言いますけれども、ああいう時は、実際、スリッパなんて、とてもじゃないけど使いものになりませんね。カンタンにはぬげない、底の厚いしっかりした靴をはかないと足を切ってしまいそうだったから、家族みんなで家の中でも長靴やズックをはいていました。

引用:内閣府 もし、一日前に戻れたら・・・『一日前プロジェクト』エピソード集

スリッパを用意するなら、靴底の作りが頑丈になっていたり、脱げにくい形状になっていたりする防災スリッパがおすすめです。

防災グッズでいらなかったもの|持ち出し用

防災グッズでいらなかったものと実際に役立ったもの|持ち出し用

自宅から避難する場合は、持ち出せる防災グッズに限りがあります。

優先度が低いと判断できるグッズはなるべく避けましょう。

大容量タイプの水

災害時の飲料用としてはもちろん、体を洗ったりなどにも必要な水は、大量に備えておきたくなりますよね。

しかし自宅から避難しなければならない場合、10~20リットルなど大容量タイプの水は容易に持ち運べません。

もし持ち出せだとしても、水の重さによって機敏に避難できなくなる恐れがあります。

よって大容量タイプだけでなく、運びやすく使い勝手もよい500ミリリットルの水も多めに用意しておきましょう。

2リットルの水でもリュックに入れて背負ってみると、意外に重く感じます。ご家庭の人数に合わせ適切な量を準備しておきましょう。

大容量ポータブル電源

ポータブル電源はスマホ・タブレット・小型家電が同時に使えたり、急速充電やLEDライトなどの機能を備えていたりと、災害時にはとても便利です。

しかし、大容量タイプは高価なものが多く、また持ち運びには不向きな機種もあります。

また、ライフラインの中でも電気の復旧は比較的早いとされているため、大容量ポータブル電源はそれほど活躍しなかったとの声も。

よって実用性を考えるなら、モバイルバッテリーか小型のポータブル電源が重宝します。

ただし、大規模の首都直下地震が発生した場合、電気が早期復旧するとは限りません。

お住まいの地域や環境に応じて、大容量ポータブル電源の備えもご検討ください。

テント

災害時の寝泊まり場所として、またプライバシーが守られそうだとテントを備えている方もいます。

しかし、避難所内でテントを張ると他の家庭から苦情が来たり、避難所によってはテントの設置が禁止されていたりするケースも。

かといって屋外でテントを張ると、特に女性の場合は防犯面でのリスクが高くなります。

避難所で快適に寝泊まりしたいなら、コンパクトに折りたためるエアーマットがおすすめです。

毛布・ブランケット

寒い時期の避難生活に必要そうだからと、防災グッズとして毛布やブランケットを取り入れている方もいるのではないでしょうか?

しかし、これらは大きさや重量などボリュームがあるため、避難時に持ち運ぶ荷物としては不向きです。

携帯用の防寒対策グッズを用意するなら、軽量かつコンパクトなアルミシートがおすすめです。

カサカサ音が気になる方は静音タイプを選びましょう。

カップ麵

災害時、自宅で生活を送る際にはカップ麵が役立ちます。とはいえ避難所に持ち込んだ場合は、電気やガスが使えずお湯を沸かせない可能性も。

持ち出し用の非常食としては、お湯を必要としないアルファ米や缶詰がいいでしょう。

状況に応じて必要・不要な防災グッズを検討しよう

今回紹介した「いらなかった防災グッズ」は、あくまで優先度が低いものであり、人によっては必要なグッズは異なります。

お住まいの環境や家族構成などを踏まえ、どのグッズをどれだけ備えておけばよいのか、ぜひこの機会に検討してみてはいかがでしょうか。

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