防災アプリの利用者は年々増加傾向にあり、2021年にはスマホ所有者の48%がインストールしているという調査結果が出ています。
防災アプリがあれば、災害時の最新情報・避難場所を正確に把握できたり、伝言や安否確認に使えたりと多くのメリットがあります。
この記事では、防災アプリを選ぶ際に注意すべき点や、おすすめのアプリを解説します。災害時だけでなく普段の生活で役立つ防災アプリもあるので、ぜひ参考にしてください。
Contents
防災アプリを選ぶときの重要ポイント

防災アプリを決めるときはサービス内容や機能だけでなく、非常時でも使いやすいものを選ぶ必要があります。詳しく見て行きましょう。
信頼性が高い情報か
防災アプリを決める上で最も重要なポイントは、信頼性の高い情報が得られるかどうかです。
もしも災害情報や避難場所の情報が誤っていた場合、いざというとき命の危険に関わるかもしれません。
信頼性が高い情報元としては代表的なものは、気象庁や国土交通省などの行政機関が挙げられます。
また、利用者が多い「Yahoo!」や「goo」などのアプリも、信頼性が高い情報の判断基準として有効です。
SNSの情報は見極めが必要
TwitterやFacebookなどで個人が投稿する情報は、上記の情報源よりもスピーディーに発信されるケースも。
ただし信頼に値する情報であるかどうかは、アカウント元の確認など各々での判断が求められます。
なるべく機能が豊富なもの
防災アプリはそれぞれサービス内容が異なり、中には簡易的な機能しか備えていないものもあります。
しかし、災害発生時にはより多くの情報が必要になったり、地震と火災が同時に起きたりなどの可能性も考えられます。
よって、できるだけ機能が豊富な防災アプリであれば、幅広い状況に対応できるでしょう。また、日頃から実際に操作して慣れておくことも重要です。
機能の具体例

災害時に通信障害が起きた場合に備え、オフライン(インターネットに接続されていない状態)で使えるアプリもインストールしておくと安心です。
誰でも簡単に操作できる
役立つ機能をたくさん備えていても、いざというときに操作しにくいアプリでは無意味です。よって、なるべく「使い勝手がよい」「視認性が高い」アプリを選びましょう。
文字以外にイラストも使われたアプリであれば、お年寄りや子供でも扱いやすいでしょう。
また、アプリはスマホの機種によって相性が変わるため、ダウンロードするだけでは不十分です。
アプリを何度か起動し稼働状態を確かめたり、アップデートによる動作確認をしたりも重要です。

アプリ使用時に画面が固まってしまうのが心配な方は、似たタイプのアプリを2つ以上ダウンロードしておくと安心ですよ。
また災害時に備え、モバイルバッテリーを備えておくのがおすすめです。
すぐにダウンロードできる!おすすめの防災アプリ

それでは、人気の防災アプリを紹介します。なお、多くのアプリは無料で利用できますが、一部のサービスは有料で提供されています。
お住まいの環境や普段の生活状況を踏まえ、有料サービスが必要であればご検討ください。
※それぞれの画像内からダウンロードできます。
NHKニュース・防災
主な機能 | 防災速報、災害・避難情報、最新ニュース、天気予報、ライブ配信など |
NHKの公式アプリで、防災・災害情報に加え最新ニュースも同時にチェックできます。
マップ上で雨雲・台風・河川情報が確認できるほか、災害時でもいち早くリアルタイム状況が分かるライブ配信にも対応。
日常的にニュースや天気予報などを利用しながら、災害発生時はすぐに安全行動が取りやすいアプリです。
こんな方におすすめ
リアルタイム状況をより詳しく把握したい
東京都防災アプリ
主な機能 | 防災マップ、災害情報、雨雲レーダー、防災ブックなど |
「あそぶ」「まなぶ」「つかう」をコンセプトにした、東京都公式のアプリです。
防災マップをあらかじめダウンロードしておけば、オフライン(データ通信ができない環境)でも現在地を特定し目的地までの移動をサポートします。
イラストが多く、楽しみながら防災知識を学べる「防災ブック」や多言語対応など、役立つ機能が満載です。
こんな方におすすめ
防災知識を親子で楽しく勉強したい
特務機関NERV防災
主な機能 | 防災情報、天気予報、雨雲レーダーなど |
地震・津波・噴火・土砂災害等の危険度から天気予報・雨雲レーダーまで、利用者の環境に合わせて最適化し配信するサービスです。
気象業務支援センターから直接受け取った信頼性の高い情報を、独自技術によってスピーディーに通知します。
ひと目で必要な情報が分かるデザインや、緊急度に応じて情報が自動的に並び替えられるなど、誰でも操作しやすいのもポイントです。
こんな方におすすめ
天気予報や雨雲レーダーなど、日常生活でも利用したい
Yahoo!防災速報
主な機能 | 防災速報、防災手帳など |
緊急地震速報や熱中症情報・国民保護情報(Jアラート)など、幅広いデータに対応しています。
現在地+国内3地点が設定可能なので、離れた場所にいる家族・知人の状況が知れたり、また旅行中に被災したときも役立ったりと重宝します。
避難場所リスト・ハザードマップ・防災用品等、災害時に便利な情報が幅広く掲載された防災手帳も魅力です。
こんな方におすすめ
あらゆる災害情報を網羅し、二次災害への備えも十分にしておきたい
より地域に密着した防災アプリも
よりお住まいの地域に適した防災情報を入手したいのなら、それぞれの自治体に特化したアプリがおすすめです。
都道府県や市区町村単位でアプリを提供しているため、防災情報やハザードマップなどについてさらに詳細な情報が確認できます。
いつ起こるか分からない災害に備え、アプリのダウンロードだけでも済ませておきましょう。