この記事で解決できるお悩み
災害に備え防災グッズをいざ準備しようと思っても、本当に必要なものは何なのか迷ってしまいますよね。
そこでこの記事では、最低限用意しておきたい防災グッズのリストを「5点」に厳選して紹介します。
また、女性・子供・高齢者それぞれにおすすめのグッズも解説するので、必要に応じてぜひ参考にしてください。
災害直後は公的支援をあてにできない?

大規模災害に備え、国では物資の支援体制を整えています。ただし、ライフラインの遮断等が起きた場合は、支援がすぐに機能するとは限りません。
災害発生から2~3日は支援をあてにできない
災害発生時は「役所へ行けば支援が受けられるだろう」とお考えの方もいるのではないでしょうか?
しかし、災害発生から48~72時間(2~3日)は救助・救援活動が優先されるため、物資や支援の稼働は十分でないのが現状です。

たとえ国に物資の備蓄があっても、日頃から個人で十分に備え、自分の身を自分で守ることが重要です。
避難所での公共サービスはとても混雑する
災害発生後の避難生活では、仮設トイレや充電用の発電機が設置されます。ただし人数分が用意されているわけではないので、状況によっては大変な混雑が懸念されます。
また仮設トイレに関しては、数日で劣悪な衛生状態になるケースも少なくありません。

よりストレスなく避難所生活を過ごすためには、ライフラインに関する最低限の防災グッズが必要ですね。
最低限必要な防災グッズおすすめ5選

それでは、防災グッズとして絶対に必要なものを5点紹介します。災害時の備えを何もしていないという方も、最低限下記の5点は準備しておいてください。
最低限必要な防災グッズ
- 水(飲料用+生活用)
- 非常食
- 簡易トイレ
- 多機能防災ラジオ
- 現金
①水(飲料用+生活用)
水は人間が生きていくための必需品であり、また大規模災害発生時には断水が続く恐れもあります。
非常時の飲料用としてはもちろんですが、トイレや調理などの生活用も余分に用意しておくと安心です。
1日に必要な飲料水の目安は、成人1人あたり約1リットルとされています。これに生活用の水を加え、1人あたり3リットル×3日分をストックしておきましょう。

備蓄用に販売されている保存水であれば、5年など長期保存が可能です。
また、自宅からの避難時に水を持ち出す場合は、容量が大きいと速やかに避難できません。
自宅備蓄用とは別に、運びやすく使い勝手にも優れる500ミリリットルの水を備えておきましょう。
②非常食
災害直後は食料が確保しづらくなり、またライフライン復旧までに時間がかかるケースもある(東日本大震災後は電力復旧まで約3週間)ため、非常食の備えは必須です。
水だけで調理できる「アルファ米」などであれば、避難先でも重宝するでしょう。
おすすめアルファー食品の安心米
おすすめポイント
- お湯や水を注ぐだけでふっくら美味しいご飯が食べられる
- 和・洋・スナック・アソートセットなどバラエティ豊富
- 5年以上の長期保存が可能
- 国産米使用かつ食物アレルギーに配慮
- スプーン付きで食器不要
- スタンドタイプでお湯を入れても倒れにくい

封を開けてそのまま食べられる、缶詰・乾パン・ビスケットなどもおすすめ。近年の非常食は味のバリエーションも豊富です。
また、自分が好きなものや普段食べ慣れたものを用意しておけば、災害時のストレス軽減効果にもつながります。

ペットを飼っているご家庭では、ペット用の水や食料の確保も必要です。ドッグフードやキャットフードの支援物資は期待できません。
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人気の美味しい非常食「井村屋えいようかん」実食レビュー
③簡易トイレ
断水時のトイレ問題はとても深刻です。特に避難所では、仮設トイレに長蛇の列ができたり、多くの利用者によって不衛生な状態になりやすかったりします。
衛生面や精神的ストレスの心配を軽減したいなら、ニオイ漏れを防ぐ凝固剤や防菌効果のある簡易トイレが便利です。
あわせてウェットティッシュも用意しておけば、より良い衛生状態を保てます。
④多機能防災ラジオ
インターネットが普及した現代において「ラジオは不要」と感じる方もいるのではないでしょうか?
SNS等で最新情報を得る手段もときには有効ですが、残念ながらデマ情報も少なくありません。
その点、ラジオであれば信頼性の高い情報が入手でき、またネット回線を気にせず利用できます。
私は子供のころから、関東大震災の時にいろいろとデマが飛んで暴動が起き、地震とは関係の無いところで事件が起きてしまったという話を聞かされていました。だから、正確な情報がスムーズに伝達されなければならないと思い、NHKのラジオを流し続けるように頼んだのです。そうしたら、被害の状況とか、街の様子とかが、ずっとラジオから聞けたんですよ。
引用:内閣府 もし、一日前に戻れたら・・・『一日前プロジェクト』エピソード集
モバイルバッテリー・ライト・防水など、プラスアルファの機能を搭載したラジオがあれば、あらゆる場面で役立つでしょう。

乾電池・蓄電池・ソーラー・手回しなど、複数の充電方法を備えた機種がおすすめです。
⑤現金
キャッシュレス決済が浸透したことで、現金をあまり持ち歩かない人が増えています。
しかし過去の災害発生時には、停電によりキャッシュレス決済ができなくなり、稼働していた一部のATMでは長蛇の列ができました。
停電が長引くほどATMから現金を引き出せない状況が続くため、普段からある程度の現金を準備しておきましょう。なお、公衆電話や自動販売機が使えるよう、小銭を多めに用意しておくと便利です。

災害によりネット回線が不具合を起こし、携帯電話が使えなかったという例も少なくありません。
必要に応じて追加したい防災グッズ|女性・子供・高齢者

ご家族に女性・子供・高齢者がいる場合は、必要に応じてさらに防災グッズを追加してください。
女性
避難所では清潔な状態を保てず、また冷えやストレスなども重なり、女性は体の不調を起こしやすいとされています。
女性が安心して避難生活を送るためには、下記のような防災グッズを追加で用意しておきましょう。
女性用に備えておきたい防災グッズ
- 生理用品
- おりものシート
- 使い捨てショーツ
- ドライシャンプー
- 中身が見えないゴミ袋
- 防犯グッズ
屋外での着替えや簡易トイレ使用時には、目隠しポンチョが役立ちます。軽量かつコンパクトなので邪魔になりません。
また、集団生活を余儀なくされる避難所での暮らしでは、残念ながら女性を狙った犯罪が起きる可能性も。
いざというときに備え、防犯ブザーや笛も備えておくと安心です。
子供
避難所などに届く物資は大人用のものがほとんどなので、子供用や高齢者用の防災グッズは別途準備しておくといいでしょう。
子供用に備えておきたい防災グッズ
- 子供用紙オムツ
- ミルク
- 離乳食
- 使い捨て哺乳瓶
- おしりふき
明治ほほえみのらくらくキューブは、長期保存が可能な粉ミルクです。
避難所で母乳をあげられないときでも、他の家族が代わりにミルクを作って赤ちゃんに与えられます。
高齢者
高齢者用に備えておきたい防災グッズ
- 常備薬(3日~1週間分)
- お薬手帳
- 入れ歯、洗浄剤
- 大人用紙パンツ
- 杖
- 補聴器
災害発生後は救命救急措置が優先されるため、通常診療は後回しになります。
また、自分が普段飲んでいる薬の種類が分からないと、薬局で同じものを処方できません。
万が一の事態に備え、常備薬がある場合は3日~1週間分を用意しておきましょう。加えて、いつでもすぐに持ち出せる場所へ保管してください。
先生が「これを飲んで」と痛み止めの薬を渡していると、それを見て「私にも薬をください」と言う人がいっぱいいました。引き出しに置いていたから、とっさに持ってこられなかったという人が多かったですね。だから、前もって何かに分けておいて、いつでも持って逃げられるようにしておかなければいけないとつくづく思いました。
引用:内閣府 もし、一日前に戻れたら・・・『一日前プロジェクト』エピソード集
防災グッズはマメに管理しよう
防災グッズを長期間放置すると劣化する恐れがあるため、日頃からのマメな管理も重要です。
また、防災グッズを1か所にのみ置いておくと、いざというときに取り出せなくなる恐れがあります。
水や食料品などの必需品は分散し、それ以外は取り出しやすい場所にまとめて保管しておきましょう。
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