- 外出先で鍵を閉めたか急に不安になった
- 帰宅が夜遅くなるので、鍵を閉めたかすぐ確認できない
- 帰省先や旅行先で鍵を閉めたか不安になったけど、長期間帰れない
一人暮らしでは仕事や学校で日中に家を空けることが多く、上記のような理由で鍵を閉めたかどうか分からず、不安になることがあります。
空き巣被害の多くは無施錠の家が狙われているため、もし鍵を閉め忘れていたら思わぬトラブルにつながるかもしれません。
またトラブルが発生しなかったとしても、一度でも鍵の閉め忘れを経験した人は要注意しなければならないポイントがあります。
この記事では、一人暮らしで家の鍵を閉め忘れたかもしれないと不安になったときの対処法&帰宅後の確認ポイントに加え、閉め忘れを防ぐ便利グッズも併せて紹介します。
この記事を書いた人

- 一人暮らし歴20年以上
- 宅配サービスの利用経験多数
- 数々の失敗経験を基に発信
- 最新サービスも随時試し中
鍵の閉め忘れが引き起こすリスク

家の鍵をかけ忘れた場合、残念ながら空き巣に侵入される確率は4割増しになってしまいます。
しかし言い換えれば、一人暮らしでは鍵の閉め忘れをしっかり防ぐだけで、侵入を含め多くのリスクを回避できる可能性が高くなります。
無施錠による空き巣被害の実態と統計データ
警察庁「令和4年の犯罪」によると、令和4年に認知された侵入窃盗の手段の中で、最も多いのは無締まり(鍵の閉め忘れ)による被害です。
無締まり(無施錠) | 14,349件 |
ガラス破り(焼切り、こじ破り等) | 10,920件 |
施錠開け(ピッキング、サムターン回し等) | 4,013件 |
ドア錠破り(鍵穴壊し、こじ破り等) | 1,982件 |
侵入窃盗の認知総件数36,588件のうち、無施錠が14,349件と4割近くを占めているので、施錠を徹底するだけで多くの犯罪を防げる可能性が高くなります。

一人暮らしの場合は帰宅時間が一定であることが多いため、不審者に狙われやすい傾向にあります。
さらに、一度空き巣に侵入されると「この部屋の住人は警戒が甘い」とみなされ、再び侵入されてしまうケースも。
鍵の閉め忘れが原因で起こりうるその他のトラブル

鍵の閉め忘れは侵入・空き巣被害以外にも、下記のようなさまざまなトラブルを引き起こす可能性があります。
- 暴漢・ストーカー
- 強風によるドアの開放
- 冷暖房の無駄遣い
- 郵便物・宅配物の盗難
- 近隣住民とのトラブル
暴漢・ストーカー
暴漢やストーカーは、住人の生活パターンを事前に把握し、留守中や深夜に侵入し身を隠します。
無施錠であればドアを破壊する手間もなく簡単に入り込めるため、鍵の閉め忘れを見られていたら身の安全が脅かされるでしょう。
万が一このような被害に遭うと、身体的・精神的なダメージだけでなく、安全なはずの自宅が恐怖の対象になってしまいます。
女性向け防犯対策38選について、こちらの記事で詳しく解説しています。
-
-
女性の一人暮らしで危ない&狙われる要因と防犯対策40選
強風によるドアの開放
ドアが無施錠のまま放置されていると、強風や突風で勝手に開くケースがあります。
特に台風や大雨の日に無施錠だった場合、室内が水浸しになる恐れも。
冷暖房の無駄遣い
エアコンをつけたまま外出した場合、無施錠でドアが閉まり切っていないと、効き目が悪くなる上に電気代が無駄になります。
また、非効率な室温調整でエアコンに負荷がかかるため、劣化や故障が早まるかもしれません。
郵便物・宅配物の盗難
玄関が開いていると、室内のドアポストや宅配物を盗まれる可能性があります。
また、個人情報が記載された書類・クレジットカードの明細などが盗まれると、詐欺や不正利用のリスクも。
近隣住民とのトラブル
鍵の閉め忘れにより不審者の侵入が発生すると、住民の間で問題視されるかもしれません。
特に防犯管理が厳しいマンションやアパートでは、管理人から注意や罰則等を受けることもあり得ます。
一人暮らしで「家の鍵を閉め忘れたかも…」と不安な場合の対処法&確認ポイント

家の鍵を閉め忘れたかもしれない時、すぐできる対処法
- すぐ戻れるなら帰宅して確認する
- 鍵を閉めたか記憶をたどる
- 信頼できる近隣住民や知人に確認してもらう
- 合鍵を持ってる家族や知人がいたら相談する
- 管理会社や管理人に連絡する
外出して間もないタイミングやすぐ戻れる距離であれば、帰宅して施錠を直接確認するのが最も確実な方法です。
また、信頼できる近隣住民や知人が近くにいる場合は、代わりに確認してもらうのもひとつの手段。
ただし仕事中だったり、遠方にいて戻れなかったりとどれも難しい場合は、後述で記載している帰宅時に確認すべきポイントをチェックし、異変がないか確かめておきましょう。
アパートの鍵を閉め忘れた場合、管理会社はどこまで対応してくれる?

鍵を閉めたか不安なとき、管理会社や管理人へ連絡したらどこまで対応してくれるのか気になるところです。
結論、対応は管理会社・物件・契約内容によって異なるため、契約内容を確認しておきどのような対応が可能かを把握しておくと、いざというときに落ち着いて対応できます。
管理人がいる物件なら相談できる可能性がある
アパート・マンションの管理人が常駐している場合、玄関のドアの状態を確認してもらえるケースもあります。
ただし、管理人の業務範囲によっては「入室や施錠確認はできない」と断られることもあるため、事前に確認しておくとよいでしょう。

筆者は、隣に管理人が住んでいた物件で暮らしていたとき、何でも気さくに対応してもらえました。
防犯カメラから確認できる場合も
一部の物件では、防犯カメラの映像を管理会社が確認できる場合があります。
映像からドアの施錠状態を確認できる可能性もあるため、相談してみるのもひとつの方法ですが、個人情報の関係で対応できないことも。
賃貸契約書の記載を確認しておく
多くの場合、賃貸契約書で鍵管理に関する規定が記載されているため、施錠忘れ時の対応についても確認しておくと安心です。
なお一部の管理会社では、共用玄関のオートロックについては対応するものの、各部屋の施錠確認までは対応しない場合があります。
鍵を閉め忘れて帰宅した際に確認すべきポイント

ゴミ出し時に外へ出るだけでも、その少しの間の無施錠を狙って侵入される事件も発生しています。
もし鍵を閉め忘れて帰宅することになったら、下記のポイントを確認しておきましょう。
- ドアノブや鍵穴に異変がないか
- 室内の物の配置が変わっていないか
- 金銭や貴重品がなくなっていないか
- 盗聴器や盗撮カメラが仕掛けられていないか
- 人が隠れられるスペースはあるか
玄関ドア・ドアノブ・鍵穴に異変がないか
帰宅したら、まずは玄関やドアの状態を確認しましょう。
不審者が侵入した痕跡が残っているかもしれません。
- 玄関ドアに見慣れないシールやテープが貼られていないか(マーキングの可能性あり)
- ドアノブや鍵穴に不自然な傷や汚れがないか
- 鍵がスムーズに回るか、引っ掛かりを感じないか
室内の物の配置が変わっていないか
玄関周辺のサンダル・傘立て・ドアマットや、室内の物の位置がいつもと違っていたら、不審者が侵入した可能性があります。
少しでも違和感を覚えた場合は、管理会社や警察へ相談しましょう。
金銭や貴重品がなくなっていないか
不審者に侵入されたら、現金・通帳・クレジットカードなどを狙われる可能性が高くなります。
特にクレジットカードは不正利用される恐れもあるため、万が一盗難されたらカード会社へ利用停止手続きをする必要があります。
盗聴器や盗撮カメラが仕掛けられていないか
不審者は金品の盗難だけでなく、盗聴器や盗撮カメラを設置することも考えられます。
特に一人暮らしの女性はターゲットにされやすいため、念入りな確認が必要です。
チェックポイント
- 見慣れないコンセントや電源タップが増えていないか
- 天井や壁、家具の隙間に小型カメラがないか
- エアコンの吹き出し口や煙探知機の中に異変がないか
- コンセントや電話線に不審な機器がつながれていないか
近年の小型カメラは進化しており「コンセント型」「ネジ型」「USB型」などさまざまなタイプがあります。
盗撮カメラが仕掛けられていないか不安な場合は、専門業者に調査を依頼しましょう。
女性向け防犯対策38選について、こちらの記事で詳しく解説しています。
-
-
女性の一人暮らしで危ない&狙われる要因と防犯対策40選
人が隠れられるスペースはあるか
- 風呂場
- トイレ
- ベランダ
- カーテン裏
- ベッド下
などのスペースでは、不審者が隠れている可能性も否定できません。
一人での確認が危険と感じたり、深夜や早朝で誰かに助けを求めにくかったりする場合は、一旦外へ出て知り合いや警察に一緒に来てもらった方が安全です。
一度でも閉め忘れたら防犯対策を強く意識しないと危険
空き巣は何度か下見をしてから侵入するケースが多いため、閉め忘れが一度だけならトラブルが起きる可能性は低いでしょう。

実際鍵がかかっていなくても、ドアが閉まっていれば外からは無施錠かどうかは分かりません。
ただし、閉め忘れが繰り返されれば被害に遭う可能性も高くなりますし、悪知恵が働く不審者であれば証拠を残さず、侵入されたことに気付けないかもしれません。
また、一度侵入されると「この部屋の住人は警戒が甘い」とみなされ、再び侵入されてしまうケースも。
盗撮や盗聴は女性だけでなく男性が被害に遭う事件も増えています。
自分は大丈夫と過信せず、一度でも鍵を閉め忘れた経験のある人は防犯対策を強く意識することが重要です。

次の項目で、鍵の閉め忘れ防止に役立つ便利アイテムを紹介します!
鍵閉め忘れ防止に役立つ便利グッズを紹介

鍵を閉めたか不安になる状況を軽減できる、便利グッズやアプリを紹介します。
タスク管理アプリで習慣化
日々のスケジュールを効率良く進められるタスク管理アプリを利用すれば、鍵の閉め忘れにも役立ちます。

アプリが面倒な場合は、スマホのメモ機能に残しておくだけでも効果的です。
タスク管理アプリの特徴
- 日々発生するタスクの漏れをなくし、効率良く管理できる
- メモや付せんを使うことなくスマホひとつで完了
- パソコンやタブレットとの同期・グループ共有も可能
「施錠確認タスク」を設定すれば、日々のルーチンタスクとして習慣化しやすくなります。
タスクを完了したらチェックを入れる「チェックリスト機能」や、時間が迫ったら通知が来る「リマインダー機能」などが付いていれば、さらに使いやすいでしょう。
\シンプルな画面&操作で使いやすい/
スマートロックで遠隔操作
スマートロックの指紋認証キーパッドも取り付け完了💪
— はる@走るシンパパ (@singlepapa2022) February 16, 2023
子供達の指紋も登録して無事動作確認も完了しました👏
オートロックもちゃんと動いてるし、これで鍵を置いていった子供のためにもう1人の送迎がギリギリになったり遅れたりするストレスから解放される🤲
よく忘れるんですよ…娘ちゃん… pic.twitter.com/nz1fYOhl1V
スマートロックとは、ドア内側の解錠・施錠するツマミ部分(サムターン)にデバイスを取り付け、スマホで遠隔操作できる機器です。
スマートロックの特徴
- スマホと連携すれば、外出先からでも鍵を閉められる
- ドアに近づくと自動解錠、ドアを閉めると自動施錠などのオート操作も可能
- 賃貸物件の場合は、管理会社への確認や工事が不要の「貼り付け」タイプがおすすめ
\工事不要・幅広い鍵に対応・15種の解錠方法/
帰宅して疲れていたり酔っていたりすると、うっかり施錠を忘れてしまうこともありますが、スマートロックならオートロックにも対応しているので安心です。
なおスマートロックは、Wi-Fi環境が整っているとより効果を発揮しやすくなります。
これから引っ越しを考えている方で「光回線の工事が面倒」「業者を部屋に入れたくない」という方には、工事不要&その日からすぐ使えるホームルーターも便利。


一人暮らし向けホームルーターは、こちらの記事で詳しく解説しています。
-
-
一人暮らし向けホームルーターおすすめ6選!容量無制限のみ
その他の鍵閉め忘れ防止グッズ
忘れ物チェッカー
玄関・ガス・電気など、外出前にチェックしたらスライドして○に変えるだけのお手軽グッズです。
キーホルダーになっているので、鍵に付けておけば閉め忘れも起きにくいでしょう。
忘れ物チェッカー2代目やっと届いた!
— ちぃぽっぽ♡ (@2yodareDmyojin) September 11, 2020
(1代目は前の住所に送ってしまったため届かず笑)
鍵のところにつけたからこれで要チェックの癖づけて忘れ物減らすぞ!! pic.twitter.com/oAo7PRTl3d
色で開閉状況が分かるキーカバー(MIWAの特定キー限定)
「MIWA」デザインの特定キー限定の対応商品ですが、鍵を閉めると表示窓の色が変わるキーカバーです。
鍵を閉めたかどうかがひと目で確認できるため、確実に不安を解消できます。
日常生活で実践できる鍵閉め忘れ防止の習慣

「鍵を閉め忘れたかもと、すぐ不安になるのは病気?」と考える方もいますが、これは「記憶の曖昧さ」「強迫観念」などの要因で、多くの人が経験する心理的現象のひとつです。
- 鍵を閉める動作は日常的なので、無意識に済ませることが多くなるから
- 自分を信用できず、何度も確認しないと不安になるから
- 空き巣被害のニュースを見たあとなど、リスクを意識しすぎて不安が増幅するから
これらの不安を軽減するための簡単な習慣を紹介します。
施錠と別の習慣をセットにして紐づける
鍵を閉める動作を別の習慣と紐づけることで、施錠したかどうかを振り返りやすくなります。
習慣の具体例
- 鍵を閉めたあとにスマホを確認する
- 鍵を閉めたらハンドルを引いてチェックする
- 「鍵をかけた」と声を出して指さし確認する
- エレベーターに乗る前や階段を下りる前に、鍵を閉めたか振り返る

声を出すことに抵抗がある場合は、指さし確認だけでも意外に効果がありますよ。
メモやリストを作って活用する
目で確認できるメモやリストを作り、ドアやドアの近くに貼っておくことも効果的です。
「鍵は閉めましたか?」と書いたメモを貼っておけば、外へ出るとき意識的に施錠を確認できます。
また、スマホや財布などを忘れるのが不安な方は「確認リスト」を作り、鍵・スマホ・財布などのチェック項目を設けておけば、施錠以外の忘れ物も防ぎやすくなるでしょう。
キーホルダーを工夫する
鍵を取り付けておくキーホルダーを、視覚効果が高い目立つ色や派手なデザインにすれば、施錠したときのことを覚えやすくなります。
また、鍵を収納できるタイプのキーホルダーを活用する方法も便利です。
帰宅して鍵を開けたらキーホルダーには収納せずそのまま置いておく→外出時に施錠したらキーホルダーへ収納、という習慣を付ければ、外出先で鍵が収納されていれば施錠したと判断できます。
まとめ
どれだけ注意していても、鍵の閉め忘れを完全に防ぐことは難しいかもしれません。
しかし、施錠のルールを決める、チェックリストを作る、スマホやアプリのリマインダーを活用するなど、日常的に取り入れやすい対策をするだけでもリスクを軽減できます。
必要に応じてスマートロックなども利用し、少しでも日々のストレスを減らせるよう、自分に合った方法を探して実践してみてください。