インターネット無料物件は「節約できる・契約の手間を省ける・入居後すぐ使える」などの魅力があります。しかし実際に住んでみると、無料であるがゆえの闇が見えてくるケースも。この記事では「インターネット無料の賃貸物件はやめとけ」の真実やルーターの必要性ついて、筆者の実体験を交えつつ解説します。

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インターネット無料物件はやめとけの真実!経験者が欠点を解説

2025年1月3日

インターネット無料物件は「節約できる」「契約の手間を省ける」「入居してすぐ使える」などの魅力があるため、興味がある方も多いのではないでしょうか?

しかし実際に住んでみると、無料であるがゆえの闇が見えてくるケースもあり「やめといた方がいい」と否定される声も少なくありません。

この記事では「インターネット無料の賃貸物件はやめとけ」の真実について、実際に住んだことのある筆者が欠点を解説します。

インターネット無料物件でも「支障が少ない人」「やめた方がいい人」それぞれのポイントも紹介します!

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「インターネット無料物件」とはどういうこと?

「インターネット無料物件」とはどういうこと?

まず、インターネット無料の賃貸物件とはどういうものなのか、また「フリーWi-Fi」や「完備」とはどう違うかについて、簡単に見ていきましょう。

なぜインターネットが無料で使えるの?

インターネット無料物件とは、入居者が毎月の利用料金を負担せずにインターネットを利用できる賃貸物件のことです。

管理会社や大家さんがプロバイダ契約を済ませているため、利用料金も負担してくれます。

また必要な回線がすでに通っているので、回線工事まで待ったり立ち会ったりする手間もかかりません。

「インターネット無料」と「Wi-Fi無料・フリーWi-Fi」は同じ?

「インターネット無料」と「Wi-Fi無料・フリーWi-Fi」は同じ意味合いに思えますが、実は異なります。

インターネット無料 Wi-Fi無料・フリーWi-Fi

・回線が通っており、無料でインターネット有線接続できる。

・LANケーブルとパソコンなどをつなげばインターネットが使える。

・無線LANルーターなどが設置され、無料でWi-Fi接続できる。

・設定されたパスワードやIDを使えばWi-Fiが使える。

チェック

光回線:光ファイバーを自宅へ引き込む有線接続
Wi-Fi:スマホのネット利用と同等の無線接続

統一された表記ルールはないため、物件を選ぶときは「インターネット無料」「Wi-Fi無料」の内容をよくご確認ください。

【関連記事】一人暮らしでインターネット環境やWi-Fiはどうしてる?状況別に解説

インターネット無料物件でWi-Fiルーターは必要?

インターネット無料物件では有線LANケーブルでネット接続できますが、Wi-Fiを利用するためにはWi-Fiルーター(無線ルーター)を別途用意する必要があります。

Wi-Fiがあるとできること

  • スマホでの動画視聴やオンラインゲームが快適になる
  • パソコンを好きな場所へ持ち運んで無線接続できる
  • スマホやタブレットの通信制限を気にしなくていい
  • ゲーム機や家電など複数端末にネットを同時接続できる

インターネットを閲覧や検索などに使う程度であれば、Wi-Fiがなくても支障は少なく済みます。

しかし、スマホでの動画視聴やパソコンでのオンラインゲームを快適にしたいなら、Wi-Fi環境を整えた方がいいでしょう。

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「インターネット完備物件」や「インターネット対応物件」との違いは?

物件によっては「インターネット完備」「インターネット対応」などの表記もありますが、違いは下記の通りです。

  インターネット無料 インターネット完備 インターネット対応
回線 引き込み済 引き込み済 各部屋へは未開通
プロバイダ 契約済 契約済 個別契約が必要
利用日 即日利用可 即日利用可 開通工事後
利用料金 貸主or共益費等 基本入居者 入居者

インターネット対応物件では建物に回線自体は通っていますが、各部屋への回線は引き込まれていないため、開通工事が必要です。

また、インターネット完備物件での利用料金は、貸主負担の場合と入居者負担(家賃上乗せも含む)の場合があります。

物件によっては「インターネット完備物件」が「インターネット無料」を指す場合などもあるので、よくご確認ください。

「インターネット無料」「インターネット完備」の記載がない場合は?

「インターネット完備」「インターネット対応」などの記載がない物件は、基本的に下記2パターンのどちらかに該当します。

  • 個人でのプロバイダ契約や回線工事手続きが必要
  • 光回線の引き込みが不可

入居後に個人でプロバイダ契約をする場合は、回線の開通工事で壁に穴を開けるため、管理会社や大家さんへ許可を取る必要があります。

また、古い建物では回線を引き込む環境が整っていない場合があるので、気になる方は不動産会社へ確認してみましょう。

インターネット無料物件のメリット・デメリット

インターネット無料物件のメリット・デメリット

「インターネット無料の賃貸物件は速度が遅い」「セキュリティが弱そう」といった声がよく見受けられます。

実際のところはどうなのか、実例とともにメリット・デメリットを解説します。

インターネット無料物件のメリット

インターネット無料物件のメリット

通信費を安く抑えられる

通常のインターネット回線は、毎月5,000~6,000円程度の費用がかかります。

これが無料になれば、一人暮らしの学生や初めての一人暮らしの方にとっては、経済的な負担を軽減できるでしょう。

また、利用料金が家賃や共益費に含まれている場合でも、支払いが一本化されて管理しやすい利点もあります。

プロバイダ契約や工事立ち会いの手間が不要

無料物件では回線が設置済みなので、自分でプロバイダ契約や回線工事の手続きをする必要がありません。

また、手続きから回線工事までには数日~数週間を要し、さらに工事に立ち会う手間もありますが、これらをすべて省けます。

すべての無料物件がプロバイダ契約不要とは限らないため、事前の確認が必要です。

引っ越し後すぐインターネットが使える

引っ越し当日からすぐインターネットが使えるので、新生活をスムーズにスタートできます。

特に、リモートワーク・オンライン授業や動画配信サービスなどを日常的に利用する方にとっては、インターネット契約が間に合わず不便な状況に陥る心配がありません。

※中には初期設定が必要な場合もあります。

一部の物件ではWi-Fiが最初から利用可能

光回線の中にはWi-Fi機能を併せ持つ一体型のタイプもあり、この場合はルーターを個別で用意することなく最初からWi-Fiが利用できます。

ただし、古いモデルだと接続が不安定になる可能性が高かったり、またWi-Fiのセキュリティ設定が弱いと不正アクセスのリスクが大きくなったりするリスクも。

インターネット無料物件のデメリット

インターネット無料物件のデメリット

通信速度が遅い

無料物件では多くの場合、アパート・マンション全体で契約し1つの回線を各部屋で共有します。

そのため通信速度が遅く感じる傾向にあり、特に夜間や週末など利用者が多い時間帯は、速度が著しく低下することも。

また回線自体が古い場合もあるので、物件情報に記載されている通信速度目安より遅くなる可能性も十分にあります。

好きな回線やプロバイダを選べない

無料物件は回線やプロバイダが決まっているため、自分の生活スタイルや目的に合った最適なものを選べません。

また光回線のサービスによっては、毎月の携帯料金が安くなるなどのサービスもありますが、無料物件では対応していない可能性が高いでしょう。

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【関連記事】一人暮らしにおすすめの光回線!スマホ割がお得だけど注意点も

セキュリティが弱い

インターネットを利用する上でセキュリティは非常に重要ですが、無料物件の場合は建物によって安全性がバラバラです。

セキュリティが弱いと、個人情報やクレジットカード情報などが漏洩しやすい状況に。

無料物件に限りませんが、必要に応じてセキュリティソフトを導入するなどの対策が必要です。

トラブル対応が遅い

インターネットのトラブルが発生した場合、プロバイダ契約をしていれば迅速なサポートが受けられます。

しかし無料物件では、管理会社や大家さんを通じて対応せざるを得ないため、解決まで時間がかかるかもしれません。

【一人暮らしの実体験】インターネット無料はオマケ程度に考えた方がいい

【一人暮らしの実体験】インターネット無料はオマケ程度に考えた方がいい

筆者は、インターネット無料物件(東京で家賃5万2千円)に1年半ほど住んでいたことがあります。

当時は「立地の割に家賃が手頃だし、インターネット無料付きでお得!」くらいの感覚でしたが、実際に使ってみると思っていたものとは違う状況に陥りました。

容量が重いといちいち遅い

当時の筆者はスマホでのインターネット利用がメインで、スマホ画面ではやりづらい作業を行うときだけパソコンを使っていました。

しかし、生活スタイルの変化とともにパソコンを使う機会が増え、下記のようなインターネット無料物件の闇を知ることに。

  • WEBの閲覧や検索だけなら問題ないが、ファイルのアップロードやダウンロードが遅い
  • 動画を観てるとたまに止まってイライラ
  • オンラインゲームは読み込みが遅い&カクカクして使いものにならず

動画は画質を落とせば、まあまあ観れる感じでしたね。

インターネット利用者が多そうな夜や週末はもちろん、混み合ってなさそうな早朝でも不具合が多発しました。

大家さんは一番安いプロバイダを契約してる?

当時の筆者は知りませんでしたが、インターネット無料物件は1つの回線をすべての部屋で共有するため、普通の光回線より質が落ちます。

また、家賃は5万2千円と東京では安い方なので、大家さんは一番安いプロバイダを契約していた可能性も十分にあります。

普通に考えれば、安い家賃で快適なインターネットを無料で使えるわけないですよね。

大家さんは回線関係の専門家というわけでもないでしょうし、利用料金が大家さん負担であれば安さが最優先だったのかもしれません。

「インターネット無料」はあくまでオマケ程度

筆者はこの物件に1年半ほど住んで引っ越しましたが、インターネット無料物件の闇を経験したおかげで、次の部屋では迷わず光回線の利用を決めました。

ただ、今はパソコンよりスマホを使う人も多いでしょうし、部屋を選ぶときインターネット無料物件はあくまでオマケ程度に考え、最優先で考えるほどではないと思います。

通信速度が遅すぎると、あとから別で契約するなどの対処が必要になります…。

もちろん「インターネットは最低限使えればいい」「ネットが必要だけど少しでも節約したい」という方は、それでもいいと思います。

中には「無料物件でも普通に使えた」という例もあるので、インターネット無料物件はガチャ的な要素が強いかもしれませんね。

インターネット無料の賃貸物件トラブル例

インターネット無料の賃貸物件トラブル例

筆者の実体験で紹介した「通信速度が遅い」以外にも、インターネット無料物件ではさまざまなトラブルが発生しています。

回線速度が遅すぎる&接続がよく切れる

「速度が遅すぎる」「接続が切れる」は、インターネット無料物件あるあるです。

利用料金が管理費に含まれてこのクオリティなら、確かに個人で別の回線を契約したくなりますね。

個人契約が許可されない

無料の回線速度に満足できず個人契約でインターネットを使いたかったのに、断られてしまったようです。

個別で新たに回線を導入すると、物件に穴を開けるなどの工事が必要なので、大家さんによっては不都合になってしまいます。

「インターネット無料」と「Wi-Fi無料」の認識違い

「インターネット無料」と聞いて契約したら、Wi-Fiが無料というだけで有線は設置されていなかったとのことです。

パソコンに有線接続してインターネットを使うなら、あとから開通工事をするしかありませんね。

業者の不手際で引っ越し後すぐ使えず

引っ越し後すぐインターネットが使えると思ったのに、業者の不手際で回線工事を依頼していなかったようです。

無料物件を選んでいるのにすぐ使えないのならば、初めから自分で契約する方がいいですよね。

不動産屋の話と違う

不動産屋と回線業者の話が食い違ってしまった例。

「インターネット無料」の認識が異なっていたか、もしくは不動産屋は回線については詳しくなかったのかもしれません。

インターネット無料物件で通信速度が遅い時の対処法

インターネット無料物件で通信速度が遅い時の対処法

インターネット無料の賃貸物件で通信速度が遅い場合、手軽&現実的な対処法としてはホームルーターがおすすめです。

ホームルーター(置き型Wi-Fiルーター)を設置する

ホームルーターとは、スマホのようにモバイル回線を利用してインターネットが使える、自宅据え置き型のWi-Fiルーターのことです。

ホームルーターの特徴・こんな人におすすめ

工事不要でコンセントに挿すだけでWi-Fiがすぐ使え、また初期設定が簡単なので機械が苦手な方でも扱いやすいのが魅力。

大家さんへ工事の許可を求める手間もありません!

通信速度や安定性では光回線に劣るものの、ネットサーフィンや動画視聴など一般的な使い方であれば、無料物件の回線よりもずっと快適です。

ホームルーターのおすすめは、こちらの記事で詳しく解説しています。

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個別でインターネット回線を契約する

大家さんや管理会社に相談して可能であれば、インターネット回線(光回線)を乗り換えられるケースがあります。

回線の乗り換えは難しくても、プロバイダだけでも変更できれば、通信速度は改善されるかもしれません。

許可が下りなければ諦めるしかありませんね。

有線LANを接続する(Wi-Fi利用時)

Wi-Fiを使っているのに通信速度が遅い場合は、有線LANケーブルの接続により改善される場合があります。

インターネットを利用するデバイスがパソコンやゲーム機など1台だけであれば、壁のLANコンセントとデバイスを有線LANで接続して試してみるのもひとつです。

デバイスにLAN差し込み口がない場合は、変換アダプタを使えば接続できます。

インターネット無料物件でも支障が少ない人・やめた方がいい人

インターネット無料物件でも支障が少ない人・やめた方がいい人

目的によっては、インターネット無料じゃない物件の方が適しているかもしれません。

支障が少ない人

  • インターネット利用は最低限でいい
  • 生活費を少しでも抑えたい
  • プロバイダを自分で選べない
  • 工事の手続きや立ち会いが面倒
  • 引っ越し後すぐインターネットが必要

通信速度の品質よりも「経済面」「契約・工事の手間削減」「入居日にすぐ使用」などを重視したい方は、インターネット無料物件を選ぶメリットが大きいでしょう。

やめた方がいい人

  • 快適な通信速度を重視したい
  • 自分に合ったプロバイダを選びたい
  • リモートワークになる可能性がある
  • 個人情報の漏洩が不安
  • トラブル発生時に時間がかかるのは嫌

通信速度の快適さやサービスの安定性にこだわりたい方には、自分でプロバイダを選んで契約できる物件をおすすめします。

【関連記事】一人暮らしでインターネット環境やWi-Fiはどうしてる?状況別に解説

インターネット無料物件入居前に確認すべきこと

インターネット無料物件入居前に確認すべきこと

個別で光回線契約・プロバイダ契約ができるか

インターネットの利用頻度が少ないと見込んで無料物件に決めても、あとでそれなりのWEB環境が必要になることもあるでしょう。

そんなとき、あとから回線の個別契約ができる物件であればスムーズに切り替えられます。

大家さんや管理会社が許可しなければ個別契約は難しいので、気になる方はチェックしておくことをおすすめします。

インターネット料金が家賃や共益費に含まれているか

「インターネット無料」と記載されていても、実際は家賃や共益費に含まれている場合があります。

中途半端に料金を負担して質の低い回線を使い続けるくらいなら、自分で通常の光回線を契約した方がお得かもしれません。

料金が上乗せされていないか、契約前によく確認しておきましょう。

内見時に部屋のWi-Fiを計測する

インターネットを快適に使える回線速度の目安は「10Mbps〜30Mbps」とされています。

「Wi-Fiミレル」という無料アプリを使えば、Wi-Fiの電波強度や速度を計測できるので、もし可能であれば部屋の内見時に試してみてください。

※計測する時間帯や環境によって、テスト結果が異なる可能性があります。

Wi-Fiミレル

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まとめ

インターネット無料物件は回線が遅いリスクがあるものの、経済面や手間・時間の削減を重視したい方にとっては魅力的です。

しかし、現代ではインターネット回線がなくても、多くのことはスマホでなんとかできます。

「インターネット無料」は本当に必要なのか、また入居する場合は事前に契約や料金負担の内訳について、よく確認しておきましょう。

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