忙しい一人暮らしでは「湯船に浸かる時間が惜しい」「お湯をたくさん使うのがもったいない」などの理由で、ついシャワーだけで済ませてしまう方も多いのではないでしょうか?
シャワーだけの生活は手軽で効率的に思えますが、一方で健康面や美容面でのデメリットも存在するため、長く続けると体にさまざまな悪影響を及ぼす可能性も。
この記事では、一人暮らしでシャワーのみの生活を続けるデメリットや、デメリットを軽減・改善するための方法について詳しく解説します。
基本的にはシャワーだけの生活でもOKですが、筆者も実践している理想的なスタイルをお届けします!
この記事を書いた人
- 一人暮らし歴20年以上
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シャワーだけで済ませる割合|一人暮らしの場合は?
ここでは、一年中シャワーだけで済ませる人の割合や、一人暮らしでシャワーだけの人はどれくらいいるのか、資料を基に解説します。
【年代別】シャワー派と湯船派の割合
LINEリサーチの調査メディア「リサーチノート」によると、15歳~59歳の男女を対象にした調査では、シャワー派と湯船派の割合は半々という結果が出ています。
20代は他の年代に比べシャワー派が64%と多く、シャワーでさっと済ませる傾向にあるようです。
20代で進学や就職など新生活が始まると、湯船に浸かる余裕がなくなる方も多いですね。
また、入浴時間はシャワー派・湯船派のいずれも11~20分未満が最も多い割合を占めています。
シャワー派は体を洗うだけなので、入浴時間は20分未満が約7割を占めています。
一方、湯船派の入浴時間は21分以上が過半数であるものの、10分以下で済ませる方も18%いるという結果に。
シャワー派・湯船派の割合(10~50代)
シャワー派 | 52% |
湯船派 | 47% |
一人暮らしでシャワーのみの割合
バスリエ株式会社の調査結果によると、一人暮らしでシャワーだけで済ませている人の割合は26%です。
一方で、半数近くは週に3日以上湯船に浸かると回答しています。
男女別で見た場合、男性は30.93%、女性は21.36%がシャワーだけで済ませています。
さらに、女性の場合は38.83%が毎日入浴しており、男性の18.56%に比べ圧倒的に多い割合です。
入浴することで期待できる美容効果やダイエットへの意識が、女性の方が男性よりも高いからだと考えられます。
一人暮らしでシャワーのみの割合
男性 | 30.93% |
女性 | 21.36% |
一人暮らしでシャワーのみで済ませるメリット
まずは「一人暮らしでシャワーだけを使う場合のメリット」を簡単に解説します。
入浴時間を短縮できる
湯船を使う場合はお湯をためる時間が必要なので、シャワーだけなら忙しくても短時間で済みます。
体の汚れや汗を洗い流すだけなら、わざわざ湯船に浸かる必要はありません。
筆者は疲れて帰ってきたとき、入浴より睡眠の時間を長く確保したいです。
シャワーだけなら、朝でも気軽に入浴しやすいですね。
【関連記事】一日風呂に入らないで寝るのはあり?メリット&デメリット
光熱費を節約できる
シャワーだけなら、湯船とシャワーを両方使うよりも、水道代やガス代が安く済みます。
湯船に毎回お湯をたくさんためるのは、もったいない気がしますよね。
ちなみに筆者の場合、浴槽1杯分のお湯の量は、シャワーの量にすると15~20分出し続けた場合と同じくらいです。
よって、シャワーを30分以上流し続けている人は、湯船+シャワーを使う人と光熱費はあまり変わらないかもしれません。
【関連記事】風呂掃除の頻度|一人暮らしでシャワーのみなら何日おき?
体やメンタルへのリスクを軽減できる
疲れている状態で湯船に入ると、ついウトウトして眠ってしまい、最悪の場合溺れてしまう恐れも。
一人暮らしで湯船で寝てしまっても、誰にも見つけてもらえません…。
また、湯船に長く入り過ぎるとのぼせてしまったり、寒い時期は心臓への負担がかかったりする場合もあります。
さらには、湯船が狭いとあまりリラックスできないことも考えられますが、シャワーだけであればこれらの心配がありません。
一人暮らしでシャワーのみで済ませるデメリット
一年中シャワーだけだとどうなるのか、デメリットについて見ていきましょう。
十分なリフレッシュ効果が得られない
湯船にゆっくり浸かることで、下記のような健康面のさまざまな効果があります。
- お湯や水圧で血液の巡りが良くなる
- 水の浮力により、関節・筋肉の緊張がゆるみリラックスできる
- 毛穴が開き、皮脂や汚れを取りやすくなる
- 蒸気が鼻やのどの粘膜を湿らせ、免疫力低下を防止する
- お湯の中で体をゆっくり動かすと、筋肉や関節の運動効果がある
- 裸でお風呂に浸かることで、日常からの開放感が得られる
このうち、シャワーだけの入浴で得られるのは「毛穴が開き、皮脂や汚れを取りやすくなる」のみです。
温かいお湯に浸かることで、血液循環の向上、体の老廃物・疲労物質を十分に排出するなど、シャワーだけでは得られないあらゆるリフレッシュ効果が期待できます。
また、シャワーだけだと疲労が蓄積しやすいため「翌日まで疲れを引きずる→また疲れた状態で帰宅」という悪循環に陥る可能性も。
毛穴の汚れが蓄積しやすい
湯船に浸かり、皮膚を暖めた上で毛穴が開くことで、皮脂や老廃物が浮き出しやすくなります。
シャワーでも毛穴は開くものの不十分なため、皮脂の分泌が多い顔・背中・頭皮などは、シャワーだけでは毛穴汚れを十分に除去できません。
毛穴に汚れが詰まると、ニキビや吹き出物の原因になります。
また、シャワーでは体全体を均等に温めることが難しいので、洗い残しが生じやすくなり、その結果毛穴に汚れが蓄積しやすくなります。
冬場の健康リスクが高くなる
シャワーだけだと保湿すべきリミットは10分程度ですが、湯舟に浸かる場合だと60分程度は過乾燥状態になりません。(参考:温泉医科学研究所)
よって、特に冬はシャワーだけで済ませると「肌が乾燥しやすい」「かゆみを引き起こすなどの症状を引き起こしやすくなります。
血行不良や免疫力低下を引き起こすと「風邪を引く」「疲労が蓄積する」などのリスクが高まります。
シャワーだけ生活のデメリットを改善する方法
毎日シャワーだけの生活ではいくつかデメリットがあるものの、工夫次第では改善できます。
ただし、できれば週1回程度は湯船に入る生活が理想的ですね。
日常的にできる工夫やケア方法
シャワーだけで済ませると起こりやすいデメリットについて、日常的にできる工夫やケア方法は下記の通りです。
毛穴汚れを除去
スクラブやディープクレンジングを適度に取り入れる
入浴に近い効果を得る
シャワー後すぐ体を冷やさないようにする(エアコンや扇風機の風を直接受けるなど)
冷え予防・疲労回復
シャワー前・シャワー後に簡単なストレッチを行い、血行促進を図る
足浴をプラスする
足をお湯で温めるだけの足浴(そくよく)ですが、下記のようなさまざまな効果が得られます。
- 靴で圧迫された足指の緊張をほぐし、疲れを和らげリラックスさせる
- 足裏の血行が良くなり、老廃物や雑菌を取り除きやすくなる
- シャワーだけでは温まりが不十分な体を芯から温め、睡眠の質が良くなる
足浴は冷えやむくみを予防する効果もあるので、寒い冬場に行うと効果的です。
足浴のやり方はとても簡単で、手順は下記の通りです。
足浴のやり方
- 洗面器・バケツに42~43℃のお湯を入れる
- くるぶしくらいの位置まで浸かる
- 15~20分ほどで全身が温まる
足浴だけするのが面倒なら「シャワーを浴びながら足浴する」「浴槽の栓を閉め、中でシャワーを浴びてお湯をためながら体を洗う」などの方法もあります。
\フタ付き&折りたたみ収納可/
高性能のシャワーヘッドに交換する
お金はかかりますが、高性能のシャワーヘッドに交換すると「節水」「美容」「髪・肌にやさしい」など、多くのプラス効果が得られます。
シャワーだけで済ませると毛穴汚れを残してしまいますが、シャワーヘッドのマイクロバブルやファインバブルなら、毛穴をはじめ体の隅々まで汚れを取り除けます。
また、節水力が高いタイプなら水道代を抑えられるので、一人暮らしには重宝しますね。
一方で、高性能なものほど価格も高くなるデメリットもあります。
しかし、その分美容効果や節水効果に優れているため、長い目で見れば価格以上の恩恵を実感できるかもしれません。
シャワーヘッドを購入する際は、使っているシャワーホースに取り付けられるかどうかを、必ず事前に確認してください。
おすすめミラブルZERO
新開発技術の「ウルトラファインバブル」を採用したミラブルZERO。
1台であれば、毛穴洗浄・うるおい・節水などさまざまな効果が期待できるため、自分史上最高のうるおい肌を叶えてくれます。
サッと使いやすい手元止水機能など、使い心地にもこだわった商品です。
普段はシャワーだけでもOK!でも週1は入浴が理想的
湯船に浸からないデメリットもありますが、衛生面ではシャワーだけの生活でも問題はありません。
汗や汚れは十分洗い流せますし、シャワーを浴びずに寝るより睡眠の質も向上します。
ただ、週末など余裕があるときは湯船に浸かって、適度にシャワーだけのデメリットを解消するのが理想的です。
筆者も普段はシャワーだけで済ませていますが、1~2週間に1回は湯船に浸かっています。
疲労回復のための正しい入浴方法
- お湯は40℃程度
- 入浴時間は10~15分
- 肩までしっかり浸かる(全身浴)
- 入浴後は1~2時間以内に就寝
心身ともにリラックスしやすい40℃のお湯に10~15分浸かると、体に負担をかけすぎず十分に温められます。
疲れをしっかり取りたい場合は、半身浴よりも全身浴で肩まで浸かるのがおすすめ。
のぼせやすい人、肺・心臓などに疾患がある人は、半身浴でも大丈夫です。
人の体は、体温が下がると眠くなる性質があります。
入浴後は、約1時間~1時間30分で体温が下がるので、就寝の1~2時間前に入浴しておくと質の良い睡眠を得やすくなります。
お湯に浸かると、たくさんの水分が体から抜けるため、入浴前にコップ1杯分程度の水分を摂っておくと安心ですね。
ただし、入浴の方法によっては逆効果になるので、下記の点に注意してください。
入浴時の注意点
- 42℃以上のお湯に浸からない(失神・心筋梗塞・脳卒中などの恐れがある)
- 長風呂をしない(心筋梗塞・脳梗塞などのリスクが高くなる)
- 食事直後に入浴しない(眠くなりやすい)