一人暮らしでは部屋の掃除もままならないのに、風呂掃除まではめんどくさいという方も多いのではないでしょうか。
しかし、風呂掃除を怠ると衛生状態が悪くなるだけでなく、汚れの蓄積によって大掛かりな修繕が必要になるケースもあります。
とはいえ、一人暮らしなら本格的な風呂掃除を頻繁に行う必要はなく、普段は簡単な対処だけしておけば問題はありません。
この記事では、一人暮らしの風呂掃除の適切な頻度について、シャワーのみ使う場合も含めて詳しく解説します。
筆者が実際に使っている便利グッズも併せて紹介します!
毎日やった方がいい
- 浴室全体を水で軽く流す
- 乾燥させる(窓を開ける、換気扇)
- 必要に応じて水気を切る
たまにでもいい
- 洗剤で壁、床、浴槽を洗う
- 排水口、シャワーヘッド、換気扇を掃除
- シャンプーやリンスの容器を掃除
この記事を書いた人
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風呂掃除をしないとどうなる?修繕費用のリスクも
風呂掃除を怠ると、下記の汚れがどんどんたまります。
- 水垢
- シャンプーカス、石けんカス
- カビ、雑菌
- 皮脂汚れ
浴室は高温多湿なので、カビや雑菌にとって繁殖しやすい場所です。
繁殖すると取り除くのが難しくなるほか、胞子が空気中に拡散してアレルギーや喘息の原因になることも。
浴室は黒カビ・赤カビが発生しやすい
また目には見えませんが、排水管には水垢・シャンプーカス・石けんカス・皮脂汚れなどが潜んでいます。
さらに、髪の毛が排水管にたまると上記の汚れが絡みつきやすくなり、嫌なニオイや雑菌・カビが発生して不衛生です。
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風呂掃除を長期間放置すると見た目が悪くなるだけでなく、体調不良になるリスクも高まります。
たとえシャワーだけの使用であっても、排水口や浴槽に汚れがどんどん蓄積するため、定期的な掃除が不可欠です。
掃除を怠り汚れが蓄積すると、大掛かりな掃除や修繕が必要になることも。
汚れを長く放置すると強力に固まってしまい、自分では手に負えなくなります…。
一人暮らしの風呂掃除の適切な頻度|シャワーのみの場合は?
一言に風呂掃除と言っても、掃除が必要な箇所は意外にたくさんあります。
掃除が必要な場所
- 床、壁
- ドア、窓
- 排水口
- シャワーヘッド、蛇口
- シャンプーやリンスの容器
- 鏡
- 浴槽のフタ
- 換気扇
風呂掃除が必要と分かっていても、一人暮らしでこれらの掃除を頻繁にこなすのは困難ですよね。
しかし、うまくやれば風呂掃除は週1回でも問題ありません。
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一般的な風呂掃除頻度は「ほぼ毎日」が多い
日本リサーチセンターの調査結果(全国15~79歳男女1,200人が対象)によると、浴室の掃除頻度は「ほぼ毎日」の回答が最も多く見られます。
浴槽・お風呂場の掃除頻度
ほぼ毎日 | 31% |
週1~2回 | 15% |
週3~4回 | 15% |
月1~2回 | 8% |
年1~2回 | 3% |
年3~4回 | 2% |
お風呂は、体を洗ったり湯舟に浸かったりするたびに汚れがたまるので、本来は毎日の掃除が理想です。
ただし、上記の調査結果は家族がいる人も含まれます。
家族の人数が多ければお風呂の使用頻度も高くなるため、清潔を保つにはどうしても毎日の掃除が求められます。
よって、一人暮らしでは必ずしも毎日お風呂を掃除する必要はありません。
一人暮らしの風呂掃除頻度は週1回でもOK
風呂掃除は毎日するに越したことはありませんが、忙しい一人暮らしでは時間も労力も負担が大きいですよね。
しかしポイントを押さえれば、本格的な風呂掃除は週1回程度でも大丈夫です。
毎日やった方がいい
- 浴室全体を水で軽く流す
- 乾燥させる(窓を開ける、換気扇)
- 必要に応じて水気を切る
たまにでもいい
- 洗剤で壁、床、浴槽を洗う
- 排水口、シャワーヘッド、換気扇を掃除
- シャンプーやリンスの容器を掃除
浴室使用後は、シャンプー・石けんの泡や皮脂汚れ等が、壁やドアなどあちこちに飛び散った状態です。
よって浴室全体を水で軽くすすぐだけでも、カビをある程度防げます。
一人暮らしの使用頻度であれば、洗剤を使った掃除は週1回程度でも支障はありません。
汚れが気になったタイミングで、しっかり掃除するのもいいですね。
また浴室使用後は、湿気がこもったままだとカビや雑菌が繁殖しやすいので、浴室内を乾燥させることも大事です。
窓を開けるか、換気扇があれば稼働させましょう。
浴室に窓がないなど自然乾燥が難しい場合は、水切りワイパーなどを使って水気を取っておくと確実です。
入浴後に毎回水気取りをするのは面倒かもしれませんが、カビやヌメリを付きにくくしたい方は試してみてください。
筆者が以前住んでいた物件では、水気切りをしなくても特にカビは生えませんでした。必要に応じて行うといいですね。
シャワーだけの使用でも汚れは蓄積する
風呂掃除の頻度は、シャワーのみでも週1回は行うのが理想です。
シャワーだけを使う場合でも、水が直接あたる場所や排水口は汚れが蓄積します。
さらに、使用後は浴室内の湿度が高くなるため、何もしないとカビが発生しやすくなる点も同様。
シャワーだけの使用でも、下記2点の対策は手間がかからないので、毎日行いましょう。
- 浴室全体を水で軽く流す
- 乾燥させる(窓を開ける、換気扇)
また、面倒でも排水口は定期的にチェックすることをおすすめします。
髪の毛が排水口にたまると、シャンプー・石けんのカスや皮脂汚れが絡み、粘り気が出て汚水の流れを止めてしまいます。
悪臭・雑菌の発生や排水管の詰まりを防ぐためにも、排水口は適度に掃除しておきましょう。
「平日は簡単な対処だけして、週末や休日など余裕があるときにガッツリ掃除をする」などのサイクルであれば、無理なく浴室の清潔を保てます。
筆者は平日休日関係なく、その日の気分によってしっかり掃除するときがあります。
【関連記事】一人暮らしでシャワーだけの生活は損?デメリットと改善策
【場所別】一人暮らしの風呂掃除のやり方&おすすめグッズ
ここでは、風呂掃除の基本的なやり方について場所別に解説します。
また「こすらず使える洗剤など」時短&便利なおすすめグッズも併せて紹介するので、忙しい方や掃除が苦手な方もぜひ参考にしてください。
汚れの種類
石けん等のカス | 水のように蒸発しないため、放置すると落としにくくなる |
ヌメリ | 湿度が高い場所で発生しやすく、繁殖スピードも速い |
黒カビ | 素材奥に根を張るため、きれいに掃除しても再発する |
水垢 | 水道水の成分が鏡などに飛び散り、白い汚れができる |
皮脂汚れ | 壁や浴槽に体から出た皮脂が付着し、黄色い汚れがたまる |
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準備するもの
お風呂掃除に必要なグッズは下記の通りです。
- スポンジ
- ゴム手袋
- すき間用ブラシ
- お風呂用洗剤
- カビ取り剤
お風呂用洗剤は、落としたい汚れに合わせて種類を決めるといいでしょう。
一人暮らしであれば、軽い汚れなら種類に関係なく使える中性洗剤がおすすめです。
中性 | 軽い汚れなら種類を問わず使える |
酸性 | 頑固な水垢などの汚れを簡単に落とせる |
アルカリ性 | 皮脂汚れを落とす&ニオイ・カビ対策にも有効 |
塩素 | カビに対し高い殺菌力がある |
各種洗剤を選ぶとき、混ぜてはいけない成分や使い方などを必ず確認してください。
場所別の掃除方法
※クリックすると各箇所へ飛べます。
床・壁・天井・浴槽
床、壁、天井、浴槽は、スポンジに洗剤を含ませてこする方法が効率的です。
洗剤を直接吹きかけると垂れた跡が残ってしまったり、天井だと自分に降りかかったりする危険があります。
洗剤の中には、1本で床・浴槽・排水口に使える&こすらず30秒で掃除が完了する万能タイプも。
忙しくて時短したい人やズボラな人には重宝しますね。
\こすらず30秒・本体+詰め替え用セット/
排水口
排水口はカビや雑菌が発生しやすいため、なるべく放置せず掃除しておきたい場所です。
たまった髪の毛やゴミを取り除き、ブラシやスポンジで洗う必要がありますが、なるべく手で触りたくないですよね。
直接手で掃除するのが嫌な方は、注いで放置するだけで排水口をきれいにできるカビハイターなどがおすすめ。
\フタ裏まで簡単に丸洗い/
なお筆者は、排水口にヘアーキャッチャーを取り付け、さらにパイプユニッシュで定期的に排水管内の詰まり・ニオイを予防しています。
\髪の毛に触れず捨てられる/
\少量で髪の毛・ヘドロを強力分解/
【関連記事】髪の毛だらけで掃除がめんどくさい!楽に解消するコツを伝授
鏡・蛇口
鏡や蛇口に付いた白い汚れが取れない場合は、クエン酸や酸性洗剤がおすすめ。
クエン酸スプレーがあればシンク・ポット・トイレにも使えるので、ひとつ持っておいて損はないでしょう。
\洗剤なしで水垢を落とせる/
なお、酸性は塩素系の製品と併用すると有害な塩素ガスが発生するため、十分ご注意ください。
またクエン酸は素手で扱わず、短時間でもゴム手袋を着用して使いましょう。
シャンプー・リンスのボトル
シャンプー・リンスボトルの底やキャップ部分は、適度に掃除しないとヌメリやカビが発生します。
掃除はスポンジや細いブラシなどを使いますが、ボトルは直置きせず浮かせて収納するのがおすすめ。
タオルバーにバスケットを吊り下げて収納したり、中身を詰め替えて壁掛けするディスペンサーなどが便利です。
\サビにくい&通気性に優れる/
\デザイン性も高い詰め替え用ボトル/
ドア・窓
ドアの通気口や窓枠は、水垢や石けん・シャンプーのカスなどにより黒カビが発生しやすい部分です。
汚れが落ちにくい場合は、クエン酸やカビ取り用洗剤を使いましょう。
また、ドア下のレール(溝)部分もホコリなどがたまりやすいため、こまめにチェックしておくと安心です。
狭いすき間の掃除は細いブラシがあると便利ですが、歯ブラシでも代用できますよ。
換気扇
外側からは見えにくいですが、換気扇内部にはゴミや汚れがたまっていきます。
ずっと掃除をしないままでいると、換気効率が落ちてカビや菌が繁殖しやすくなったり、ゴミやカビが落ちてきたりする場合も。
とはいえ一人暮らしでは、浴室の換気扇まで掃除するのは難易度が高いですよね…。
「一人暮らしの風呂掃除頻度は週1回でもOK」で解説した通り、浴室の換気扇はつけっぱなしにしておくのがおすすめ。
ずっと使わずに放置して、汚れがどんどん蓄積していくよりマシです。
換気扇のフタを取り外せるタイプであれば中性洗剤を使って掃除しますが、自分では掃除が難しかったり、浴室乾燥機能付きだったりする場合は、プロに依頼した方が確実ですね。
筆者は浴室の換気扇はつけっぱなしにしておき、年に1回ほどプロの業者に掃除を依頼しています。
風呂掃除・汚れ防止のおすすめグッズ一覧
※クリックすると各箇所へ飛べます。
エアジェット 除菌EX | 1本で床・浴槽・排水口にこすらず使える |
強力カビハイター | 注いで放置するだけでフタ裏まで丸洗い |
ヘアーキャッチャー くるっポイ | 排水口の髪の毛を触れずに捨てられる |
パイプユニッシュPRO | 排水管内の髪の毛やヘドロを強力分解 |
【激落ちくん】のクエン酸 | 洗剤なしで水垢を楽に落とせる |
ステンレス製シャンプーラック | サビにくい&通気性が良い状態で収納 |
マグネット付きディスペンサー | デザイン性も高い詰め替え用ボトル |
頑固な汚れはプロに丸投げもアリ
定期的に風呂掃除をしていても、時間が経つにつれて頑固な汚れやカビが蓄積し、家庭用の掃除グッズだけでは対処が難しくなる場合があります。
特に長期間放置されたカビや水垢は、普通に掃除しても完全に取り除けず、見た目や衛生状態が悪いまま過ごすことに。
このような頑固な汚れを解消するためには、プロのクリーニングサービスを利用するのもひとつの方法です。
筆者は仕事がずっと忙しかったとき、風呂の汚れを放置して取れなくなりましたが、プロに頼んで隅々まできれいにしてもらいました。
プロは専門機材や強力な洗剤を使って、一般人では対処できない頑固な汚れを短時間で除去します。
また、業者によっては抗菌コーティングなどのサービスも提供しており、長期間にわたって清潔な状態を保つことも可能。
本格的な掃除が苦手な方や、忙しくて掃除に手が回らない方は、プロに全部丸投げすれば効率的に問題を解決できます。
費用はそれなりにかかりますが、時間や労力を大幅に省けるメリットは大きいですね。
筆者はくらしのマーケットで業者を探し、依頼しました。
プロに頼むと、掃除のコツやポイントを教えてもらえることもあるので、今後の掃除が楽になるメリットもありますね。
くらしのマーケット(害虫駆除サービス有り)
\口コミ・評価順で比べやすい/
まとめ
風呂の汚れは、長く放置するほど掃除が面倒になります。
一人暮らしでシャワーしか使わない場合でも、掃除グッズなどを活用し週に1回の掃除を習慣化させれば、毎回の手入れは楽になります。
もし頑固な汚れや広範囲にわたるカビが発生した場合は、場合によってはプロに依頼した方が効率的かもしれません。
部屋を退去するときに余計な修繕費用の負担を避けるためにも、できる範囲で定期的な風呂掃除を心掛けましょう。