一人暮らしでは「自炊した方が安い」とよく言われますが、実際には外食より自炊の方が高くなるケースもあります。
食費を抑えつつ健康的な食生活を維持するためには、どちらを選択するか悩んでしまいますよね。
結論、自炊中心の生活なら外食より安くなりますが、自炊の頻度が低いなら外食の方が安く済みます。
ただし一人暮らしでは、自炊と外食のメリットをうまく組み合わせるのが効率的。
この記事では「一人暮らしは自炊しない方が安いのか」「自炊と外食はどっちが安いのか」について、一人暮らし20年以上の筆者が詳しく解説します。
この記事を書いた人
- 一人暮らし歴20年以上
- 宅配サービスの利用経験多数
- 数々の失敗経験を基に発信
- 最新サービスも随時試し中
【外食派の声】一人暮らしは自炊より買った方が安い!
まずは「一人暮らしの自炊は外食よりコスパが悪い、買った方が安い」という外食派の声を紹介します。
- 食材を一人分だけ購入するとコスパ悪いし、たくさん買っても使い切れないので、カップ麺や安いチェーン店の方がお得。
- たまにしか自炊しないと、食材が悪くなったり調味料が固まったりで無駄にしてしまう。
- 食材を買ってたくさん作り置きしても、一気に食べてしまい無意味になる。
- 経済的にそこまで困窮してないので、半分以上は外食で済ませた方が楽。
- 揚げ物は材料代や光熱費がかかるし面倒なので、外食の方がコスパがいい。
- 自炊で同じ食材を何日も使うよりは、お金が少しかかっても外食の方が飽きない。
- ご飯+卵や麺類なら安く済むけど、弁当や定食の方が満腹感や栄養が満たされる。
食材を購入しても使い切れない
野菜や肉などの食品を購入する場合、一人分だと割高なのである程度まとまった量を買います。
しかしうまく使い切れないと、余った分を冷蔵庫で腐らせてしまい食材費が無駄に。
最初は余った分を冷凍させていましたが、保存方法や期間がよく分かっておらず、結局廃棄していました…。
また筆者は最初、ケチャップやコショウなどの調味料もひと通りそろえていました。
しかし、自炊の頻度が多くなかったため消費ペースが遅く、気付いたら中途半端な量のまま放置していました。
それから自炊が習慣になることはなく、当然節約にもならないので、結局外食の方が安いケースが多かったです。
【関連記事】一人暮らしで冷凍庫が足りない時の対策4選!無料レンタルも
調理時間や片付けにもコストがかかる
自炊では、調理時間や片付けのコストも含まれます。
調理時間・片付けのコスト
- 食材を買いに行く時間
- 調理をする時間
- 調理器具などの初期費用
- 調理中のガス代や水道代
- 洗い物やコンロ回り掃除の時間
- 洗剤やスポンジなどの消耗品代
- 調理中や片付け中に出たゴミの管理
忙しい一人暮らしでは、買い物に行く時間や調理をする手間の確保も用意ではありません。
洗剤やスポンジなどの消耗品代はたいしたコストではありませんが、積み重なっていくと意外に出費がかさみます。
その点、外食やテイクアウトであれば調理の手間を省けますし、キッチンが汚れて掃除をする必要もありません。
コンロ回りの油汚れは掃除が大変ですし、ずっと放置すると汚れが落ちにくくなります…。
また、生ゴミを放置するとカビやニオイが発生したり、虫が湧くこともあります。
たまにコンロを使うなど中途半端に自炊をするくらいなら、掃除が面倒な人は外食の方がいいかもしれませんね。
コンロはお湯を沸かすくらいならあまり汚れませんよ。
【関連記事】一人暮らしで生ゴミを捨てる頻度!週1回では不十分な理由
栄養バランスが偏る
自炊をすれば、外食より健康的な食事を摂れそうですよね。
しかし実際は、よほど料理が好きだったり時間に余裕があったりしない限りは、なかなかうまくいかないのが現実です。
一人暮らしでの自炊は、手軽に作れる丼物や麺類に偏りがちなので、どうしても炭水化物中心の食生活に。
安く購入できるパスタばかり食べていると、太りやすくなります…。
【関連記事】一人暮らしで自炊でもどんどん太る理由!20年経験者が解説
また、購入した食材は何日か使うことになるため、実はバランスが取れてなかったりします。
自分でご飯を炊いたり麺を茹でたりしてもバランスが偏るなら、多少お金がかかっても外食の方が健康的な場合も少なくありません。
栄養士監修&自宅へ届けてくれる冷凍の宅配弁当なら、コンビニ弁当や冷凍食品よりもコスパが良いですね。
自炊より外食がお得な人
- 自炊の頻度がそこまで高くない
- 食材を使い切る自信がない、保存期間を気にするのが面倒
- 大量に作り置きしても、必要以上の量を食べてしまいそう
- 自炊で栄養バランスを整えるのが面倒なので、外食で手っ取り早く補いたい
- お金よりも買い物・調理・掃除の手間削減を優先したい
- キッチンで中途半端に生ゴミや油汚れを発生させるくらいなら、使わず清潔に保っておきたい
【自炊派の声】一人暮らしで外食はやっぱり高い!
続いて「やっぱり一人暮らしで外食は高い!」という自炊派の声を紹介します。
- 料理が好きだから、外食より自炊した方が絶対安い。
- 食材が余っても冷凍すれば済むし、自炊の方が経済的&健康的でメリットしかない。
- 半額弁当はコスパいいけど、長期的には健康に悪い。
- スーパーの割引惣菜などは、いつも同じものが残ってるので飽きる。
- レトルト食品や冷凍食材を使うだけでも、外食よりはずっと安い。
- 大量に作って冷凍保存すれば、光熱費はかかるけど外食よりコスパは断然いい。
- 食材は値下げ品を狙えば安上がり、揚げ物が欲しい場合は冷凍食品で十分。
継続すれば長期的なコストが安い
自炊を継続できる人であれば、外食よりも食費をかなり抑えられる上に、健康的な食事も摂れます。
調理器具や洗い物・掃除関連の消耗品代はかかるものの、長期的に見れば外食よりもずっとお得。
週末にまとめて作り置きなどをすれば、一人暮らしの時間をより効率的に使えます。
こだわり過ぎなければ時間のロスも少ない
食材の下処理や味付けに特別なこだわりがなければ、調理の時間はそれほど長引きません。
最初は不慣れで買い物や調理でコスパが悪くなっても、続けていけば効率的にできるようになり、時間も短縮されます。
さらに、冷凍保存や作り置きをうまく活用すれば、適度に自炊を取り入れた方が時間を有効利用できます。
【関連記事】一人暮らしで冷凍食品ばかりでもOKな人&要注意な人の基準
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外食より自炊がお得な人
- 自炊を継続できる
- 食材を無駄なく使い切る工夫ができる
- スーパーの特売日や値引きのタイミングで買い物に行ける
- 光熱費の節約にはこだわらない
- 洗い物やキッチン周りの掃除が苦ではない
一人暮らしで自炊しない人は何を食べてる?
下記資料は、20代〜60代以上の男女を対象とした「自炊しないときの食事に関するアンケート調査」です。
引用元:プレスリリース・ニュースリリース配信サービスのPR TIMES
- スーパーやデパートの惣菜・弁当など 46.7%
- コンビニの商品 17.0%
- レストラン・外食 13.3%
- 惣菜・弁当屋 10.1%
- テイクアウト 6.3%
- その他 3.6%
- デリバリー 3.0%
この調査結果によると「スーパーやデパートの惣菜・弁当など」が46.7%と最も多く、次に多い「コンビニの商品」の17.0%と大きな差が見られます。
スーパーやデパートの惣菜・弁当
スーパーやデパートの惣菜・弁当は、全体的にコンビニよりも安く購入できます。
和洋中の弁当や、おにぎり・サンドイッチ・麺類など種類が豊富。
また惣菜は、揚げ物・煮物・炒め物・サラダなどバラエティに富んでいるため、飽きずに利用しやすいのも魅力です。
夕方以降や閉店間際になると割引が適用されるケースが多いので、自炊しない一人暮らしの強い味方になってくれるでしょう。
筆者が通うスーパーでは「①11時頃②20時頃」の2回の時間帯で割引が始まります。
コンビニの商品
スーパーが近くにない・開いていない時間でも利用しやすいコンビニ。
コスパがいいとは言えませんが、幕の内風弁当などは栄養バランスに優れているのでおすすめです。
また、比較的リーズナブルなサラダチキン・ゆで卵・サラダ・ヨーグルトなどは、一人暮らしで不足しやすいタンパク質を手軽に摂取できます。
【関連記事】一人暮らしでも楽に摂取!タンパク質が多い&安い食品まとめ
チェーン店や定食屋での外食
一人暮らしでは、500円前後で食べれる牛丼・うどん・カレーなどのチェーン店が人気。
野菜やサラダも一緒に注文すれば、健康面もバッチリです。
また「魚+野菜+味噌汁」などの定食は栄養素バランスに優れるので、和食の定食屋も一人暮らしには適しています。
宅配弁当
自宅へ届けてくれる宅配弁当は、それなりにコストがかかります。
しかし「栄養士監修で健康的」「メニューが豊富で飽きずに続けやすい」など、コンビニ弁当や店での外食を繰り返すより何かとお得です。
宅配弁当のメリット
- 電子レンジで温めるだけで調理の手間がない
- 栄養バランスが整っている
- 冷凍で3~6ヶ月程度保存できる
- いつでも好きなタイミングで食べられる
- 食べ終わったら容器を捨てるだけで洗い物不要
中には、食事制限やダイエット向きに特化した宅配弁当もあります。
「初回半額・お試し価格」などお得に利用できる宅配弁当もあるので、まずは手軽に試してみるのもいいでしょう。
一人暮らしにおすすめの宅配弁当については、こちらの記事で詳しく解説しています。
-
一人暮らしにおすすめの宅配弁当8選!お試し可能サービスも
お米を炊くだけの自炊はコスパいい?
ご飯を炊くのはお米を洗って炊飯器にセットするだけなので、それほど手間がかかりません。
そのため「お米だけ炊いておかずは納豆・瓶詰め・惣菜などを買う」という自炊であれば、コンビニ弁当や外食よりコスパが良くなりそうですよね。
しかし、場合によっては外食より高くつくケースもあります。
【関連記事】一人暮らしで浄水器は必要か徹底検証!ペットボトルとのコスパ比較も
農林水産省によると、茶碗1杯あたりのお米の値段は約25円です。(令和3年12月のお米の平均小売価格を基に算出)
炊いたご飯に安い惣菜などのおかずを足すと、1食あたりの合計額は約50~330円程度で済みます。
惣菜(コロッケ、唐揚げ等) | 約100~300円 |
納豆 | 1パック:約25~30円 |
瓶詰め(海苔、鮭、佃煮等) | 1食分:約25~60円 |
サバ缶、ツナ缶等 | 1缶:約150~300円 |
ふりかけ | 1食分:約10~30円 |
ただし、惣菜の価格は店舗や地域によって差があります。
また、安さにつられて惣菜を2品3品と購入した場合、1食あたりの合計額が結局1000円を超えることも。
「ついで買い」してしまうと、コンビニ弁当や外食の方が安くなってしまいますね。
また、惣菜は基本的に似たようなものしか売っていないため、食べたいものばかり買ってしまい栄養バランスが偏る可能性もあります。
とはいえ、お米を炊くだけの自炊なら手間が少ないですし、欲張らなければ外食よりも大幅に安く済みます。
お米をまとめて炊いて冷凍保存しておけば、忙しいときや疲れた日でも温めるだけですぐ食べられるので、一人暮らしではとても重宝するでしょう。
パックご飯などを活用する方法もありますが、やっぱり炊きたてのご飯は美味しいですね!
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自炊と外食のメリットをうまく組み合わせよう
一人暮らしはただでさえ洗濯や掃除などやることが多いので、忙しくなると作り置きも面倒になります。
そこで、状況に応じて自炊と外食をうまく組み合わせる方法がおすすめです。
朝食は簡単&健康的なメニュー
一人暮らしでは朝の5分10分がとても貴重です。
朝食に時間や手間を割くくらいなら、その分少しでも寝ていたいですし、身だしなみを整える時間も必要ですよね。
しかし、朝食を抜いたり菓子パンしか食べなかったりすると「昼間に集中できない」「太りやすくなる」などの弊害が生じます。
朝食の献立を考えるのが面倒という方は、下記の「簡単&栄養バランスが良い朝食例」を参考にしてみてください。
簡単&健康的な朝食例
- ご飯+目玉焼き+ヨーグルト
- パン+牛乳+ゆで卵
- パン+牛乳orチーズorヨーグルト
- バナナ+牛乳
また、週末などに自炊する余裕があれば、ピザトーストや味噌汁などを作り置き&冷凍保存しておくと便利です。
毎日ちゃんと朝食を摂ろうとすると継続しにくいですが、作り置きしておけばすぐ食べられます。
「おすすめの時短&健康朝食」「朝食の作り置きおすすめレシピ」については、こちらの記事で詳しく解説しています。
-
一人暮らしで朝ごはんの時間がない!おすすめの時短&健康朝食
昼食と夕飯は状況に合わせて
学校や職場での昼食は「お弁当を持参」「コンビニへ買いに行く」「店へ食べに行く」などさまざまです。
また夕飯は、帰宅時間やその日の疲れなどによって、自炊できそうなモチベがあるか外食に頼るかが変わってきます。
そのため、昼食や夕飯は状況に合わせ、無理のない範囲で自炊を取り入れてみるといいでしょう。
無理なく自炊を取り入れる例
- 冷凍ご飯があるので、おにぎりだけ作って持って行く
- 完璧じゃなくていいから、まずは一日一品だけ作ってみる
- 早めに帰宅できたので、帰りに食材を買って自炊してみる
- 外食ばかりで栄養が偏るため、味噌汁や野菜スープだけ作り置きする
忙しい日が続くと外食ばかりになってしまうのは仕方ないですね…。
休日は自炊・作り置きor外食を楽しむ
休日で余裕があるなら、簡単な料理を作ってみたり、1週間分の作り置きをしたりするのもいいですね。
週1回だけの自炊でも何度か繰り返せば、要領や食材の使い切り方が分かってきます。
また「今週は節約を頑張ったから、今日は好きなものを食べに行こう」など楽しむのもいいですね。
ある程度自炊を経験してから外食をすると「自炊ならもっと安くできるのに…」などの発見もあったりしますね。
まとめ
外食より自炊の方が安くなるか高くなるかは、自炊の頻度や生活の状況・事情によって変わります。
しかし自炊をうまく取り入れれば、経済的かつ健康的な食生活が実現できます。
ぜひ自分に適したスタイルを見つけて、充実した一人暮らしを目指してみてください。