冷凍食品は手軽に食事が摂れる方法として、一人暮らしで多くの人に愛用されています。
そんな中で「冷凍食品にばかり頼ると、栄養バランスが崩れて体に悪いのでは?」と、不安に感じる方も多いのではないでしょうか。
しかし、一人暮らし20年以上の筆者の経験上、一人暮らしこそ冷凍食品をうまく活用すべきだと考えます。
この記事では、一人暮らしで冷凍食品ばかり食べるとどんなメリット・デメリットがあるのか、健康面から自炊とのコスパ比較まで詳しく解説します。
この記事を書いた人
- 一人暮らし歴20年以上
- 宅配サービスの利用経験多数
- 数々の失敗経験を基に発信
- 最新サービスも随時試し中
冷凍食品が体に悪いとは限らない!問題ない理由を解説
一人暮らしで冷凍食品ばかり食べると、健康に悪いんじゃないかと気になりますよね。
しかし、決してそんなことはありません。
食品添加物が多く含まれてる?
冷凍食品は長期保存が可能なので「保存するための添加物がたくさん使われているのでは?」と思いますよね。
しかし、冷凍食品だけでなく加工食品にはそれぞれ食品添加物が使われており、厚生労働省が適切な使用量を定めています。
また安全性についても、食品安全委員会が健康への安全を考慮し基準を決定した上で、添加物の使用を認めています。
もし十分な添加物が使われていなければ、食中毒になる危険がありますね。
栄養バランスが悪い?
揚げ物や麺類を手軽に食べたいときなど、つい冷凍食品に頼ってしまいがちです。
ただし栄養バランスが悪くなるのは、食生活の偏りが原因。
同じ食べ物ばかり食べ続けていると、冷凍食品でなくても栄養バランスが偏ります。
近年では、冷凍食品でも野菜やおかずなどの種類が豊富なので、組み合わせ次第で適切な栄養管理が可能です。
市販の冷凍食品は栄養成分表示が義務づけられているため、むしろ栄養管理がしやすい面もあります!
【関連記事】一人暮らしで自炊でもどんどん太る理由!20年経験者が解説
冷凍で栄養が失われてる?
食品冷凍工場では、できるだけ低温&短時間で凍結しています(急速凍結)。
これにより、食品組織の損傷を最小限に抑えているので、栄養や美味しさをそのまま保つことが可能です。
なお、野菜に関しては旬の時期に急速凍結することで、生鮮のものより栄養価が高い場合も。
ただし食品の構造によっては、凍結ダメージを受ける場合もあります。
中国産が多い?
過去に、中国産の冷凍餃子による薬物中毒事件が起きたこともあり「冷凍食品は中国産が多くて不安」と感じる方もいるのではないでしょうか?
しかし大半の企業では、日本から中国へ社員を派遣し、日本と同レベルの品質管理体制を整えています。
また、中国でも食品安全法の改正により安全性が高まっているほか、輸出・輸入でも厳重な検査が行われています。
国内工場で国内産の食材を使い、製造している冷凍食品もたくさんありますよ!
冷凍食品は一人暮らしの強い味方!週何回食べてる?
一人暮らしでは買い物・食事の手間が面倒だったり、栄養不足が懸念されたりしますが、冷凍食品はこれらを補ってくれます。
また、冷凍食品の利用頻度目安についても簡単に紹介します。
一人暮らしで冷凍食品を利用するメリット
食事の手間を大幅に短縮できる
冷凍食品は調理済みのものが多いので、電子レンジやお湯で温めるだけで簡単に食べられます。
忙しい一人暮らしでは、食事の準備時間を省けるメリットは大きいですね。
長期保存で食品ロスを減らせる
長期保存できる冷凍食品なら、食材を使い切れずに廃棄するリスクを減らせます。
食材をうまく使い切れず余らせてしまう方にとって、冷凍食品はロスを軽減できる選択肢といえます。
【関連記事】一人暮らしで冷凍庫が足りない時の対策4選!無料レンタルも
食事のバリエーションが増える
冷凍食品は和食・洋食・中華などラインナップが豊富。
日々の食生活にバリエーションを加えられるので、一人暮らしでも食事が飽きにくくなります。
野菜不足を補いやすい
一人暮らしでは、野菜を買っても消費しきれず腐らせてしまいがち。
その点冷凍野菜であれば、長持ち&衛生的で手軽に栄養を摂取できます。
【関連記事】一人暮らしの野菜不足は野菜ジュースやサプリで補える?
買い物の手間やコストを減らせる
冷凍食品は、セールや業務スーパーなどでお得にまとめ買いできる機会があります。
そのため、一度にまとめて買っておけば買い物の頻度を減らせますし、コストもより安く抑えられます。
冷凍食品を週何回食べてる?毎日食べる人も?
日本冷凍食品協会の実態調査結果によると、男女ともに若い世代ほど冷凍食品の利用頻度が高いという結果が出ています。
冷凍食品の利用頻度(多い順)
男性
- 週1回…32%
- 週2~3回…31.7%
- 月2~3回…17.4%
- 月1回程度…10.1%
- ほぼ毎日…8.8%
女性
- 週2~3回…29.6%
- 週1回…26.1%
- 月2~3回…20.3%
- 月1回程度…13.1%
- ほぼ毎日…10.9%
コロナ禍を機に冷凍食品の利用を始めた人も増えましたが、主な理由は下記の通りです。
- 調理が簡単&便利だから
- 美味しいと思う冷凍食品が増えたから
- 値段が手頃だから
- 忙しくて食事を作る時間が減ったから
- お弁当を作るようになったから
- 野菜の価格が上がったから
筆者は野菜が値上がりしてから、冷凍野菜に頼ることが多くなりました。
近年では冷凍技術が進歩していたり、フードロス削減に力を入れていたりするため、冷凍食品はどんどん進化しています。
一人暮らしの人にとってはありがたいことですね。
【一人暮らしの実体験】冷凍食品と自炊のコスパ比較
一人暮らし20年以上の筆者の経験では、冷凍食品を活用するか自炊を選ぶかで、コストが大きく変わる場合があります。
冷凍食品のコスト
- まとめ買いできる
- 食材ロスを出しにくい
- 調味料の購入を抑えられる
自炊のコスト
- 食材をうまく使い切れば安く済む
- 冷凍保存すれば肉や魚を安く買える
- 廃棄が出て無駄になることも
長期保存が可能な冷凍食品はまとめ買いしやすいので、セールや業務用を利用すれば経済的です。
また調理の手間がないため、光熱費や洗剤・スポンジなどのコストもかかりません。
掃除が苦手で汚れを放置すると、こびりついて取れなくなることも。
一方で自炊は、冷凍食品より手間がかかる面はあるものの、工夫すればコスパに優れています。
まとめて作り置きして冷凍保存すれば安上がりですし、冷凍食品では不足しがちな栄養素も補えます。
筆者は一人暮らしを始めた頃、野菜や肉をうまく使い切れずかえって無駄にしていました…。
冷凍食品と自炊のコスパを比較する際は、下記のポイントを考慮しましょう。
- 自炊の頻度
- 食材を無駄なく使い切れるか
- スーパーのセールのタイミングで買い物に行けるか
- お金よりも買い物・調理・片付けの手間削減が大事
- 光熱費の節約はそこまで気にしない
- キッチン周りの掃除や生ゴミの処理が苦でないか
筆者の結論としては、冷凍食品と自炊の両方をうまく組み合わせるのがおすすめです。
一人暮らしはただでさえやることが多く、どうしても食事の用意が面倒になります。
忙しいときは冷凍食品で済ませて、週末など余裕があるときは自炊&作り置きをすれば、無理なく節約できるでしょう。
週1回の自炊でも何度か繰り返せば、要領や買うべき食材の量が分かってきますよ。
【関連記事】一人暮らしの自炊でコスパが悪い人の共通点|20年経験者が解説
冷凍食品ばかりでも「OKな人」「要注意な人」の判断基準
冷凍食品ばかりでもOKな人
- 料理が得意
- 食事のバランスを自分で工夫できる
- 利便性と悪影響の両方を理解している
冷凍食品が中心でも、栄養バランスを考えて食事を用意できる人であれば大丈夫です。
一人暮らしでは自炊が難しい場合もありますが、新鮮な食材やサラダなどを週に1回程度取り入れるだけでもOK。
また冷凍食品を適切に管理できる人であれば、劣化を最小限に抑えられます。
冷凍食品ばかりでは注意が必要な人
- 自炊をまったくしない
- 高カロリーの食べ物が好き
- 食事制限の意志が弱い
自炊をせず、冷凍食品や外食ばかりになってしまう人は、その手軽さに依存しすぎる恐れがあります。
また冷凍食品なら、唐揚げやハンバーグなど高カロリーなものを簡単に用意できるので、自制できないと肥満体型になることも。
さらには、冷凍食品ばかり食べ続けることで濃い味付けに慣れてしまい、新鮮な食材から遠ざかる可能性も考えられます。
【関連記事】一人暮らしで自炊でもどんどん太る理由!20年経験者が解説
一人暮らしにおすすめ!栄養バランスを意識した冷凍食品
ここでは、忙しい一人暮らしでも野菜やタンパク質などを摂りやすい、おすすめの冷凍食品を紹介します。
【関連記事】一人暮らしで冷凍庫が足りない時の対策4選!無料レンタルも
一人暮らしにおすすめの冷凍食品5選
マルハニチロ 肉入りカット野菜
内容量 | 100g×10個 |
6種類のカット野菜と加熱済豚肉を急速凍結した商品です。
袋ごと電子レンジで加熱するだけで、下ごしらえの手間が不要で簡単に野菜が摂れます。
インスタントラーメンやご飯に乗せて食べるのがおすすめ。
マルハニチロ 鶏ごぼうごはん
内容量 | 450g×6個 |
若鶏とごぼうなどの野菜を使った、麦入り和風炊き込みご飯です。
九州産若鶏や焼津のかつおぶしなど、使用している食材はすべて国産なので安心。
そのままお弁当に使うのもいいでしょう。
ニッスイ えだまめこんぶおにぎり
内容量 | 300g×6個 |
もち麦とお米を北海道産昆布だしで炊き上げ、えだまめときざみ昆布を入れたおにぎりです。
1個50gとお手頃なサイズ感なので、朝食でも食べやすいでしょう。
一人暮らしで不足しがちな食物繊維を手軽に摂取できます。
リンガーハットの野菜たっぷりちゃんぽん
内容量 | 395g×6袋 |
長崎ちゃんぽん専門店「リンガーハット」の野菜たっぷりちゃんぽん。
野菜から小麦粉まで、すべて国産にこだわっています。
1日に必要な野菜の2/3が摂れるので、栄養を取り入れつつガッツリ食べたい人にピッタリ。
SOLIMO(ソリモ) ギョーザ
内容量 | 1kg |
水無し油無しで誰でも簡単に焼ける、売上日本一のギョーザです。
豚肉・キャベツ・ニラなどは、こだわりの厳選素材を使用。
好きな分だけ美味しくタンパク質を摂取できるので、1袋備えておいて損はないでしょう。
一人暮らしでは冷凍宅配弁当が手っ取り早い
栄養不足を手っ取り早く解消したいなら、冷凍宅配弁当が便利です。
宅配弁当のメリット
- 電子レンジで温めるだけで調理の手間がない
- 栄養バランスが整っている
- 冷凍で3~6ヶ月程度保存できる
- 普段は食べられないメニューも楽しめる
- いつでも好きなタイミングで食べられる
- 食べ終わったら容器を捨てるだけで洗い物不要
宅配弁当はお金がかかるものの、忙しい中で自炊や買い物をする余裕がない方でも、栄養バランスの取れた食事が簡単に摂れます。
メニューが豊富なので飽きずに継続しやすく、中には食事制限やダイエット向きに特化したサービスも。
筆者のおすすめはnosh。
美味しさ・安さ・手軽さ・安全性のバランスに優れ、また全てのメニューが糖質30g・塩分2.5g以下で栄養面も安心です。
初回半額やお試し価格で利用できる宅配弁当など、一人暮らしにおすすめの宅配弁当についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
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一人暮らしにおすすめの宅配弁当8選!お試し可能サービスも
一人暮らしで冷凍食品中心でも健康を保つコツ
冷凍食品の栄養価を最大限活かす方法
冷凍食品の栄養価を最大化するには、下記の項目を意識しましょう。
無添加タイプを選ぶ
調理時間を最小限に
食品に適した温度で保存
バランスの良い食材に組み込む
冷凍食品を使うからこそできる、簡単・時短レシピなどもありますよ!
冷凍食品取扱いの注意点
パッケージを必ず確認する
冷凍食品の中には加熱だけでなく、自然解凍で食べられるものもあります。
ただし自然解凍できるタイプは、品質面・衛生面で厳格な基準をクリアしたものだけです。
通常の冷凍食品を「保冷剤代わりになるから」とそのままお弁当に入れる方もいますが、解凍の過程で菌が増殖してしまうので危険です。
よって、パッケージに「自然解凍OK」と記載がない場合は必ず、加熱してから食べてください。
気温が上がる時期は食中毒に注意
自然解凍可能な冷凍食品であっても、5~6月や夏場など気温や湿度が上がる時期は要注意。
そのままお弁当に入れるなどすると、高温の環境下で食中毒になるリスクがあります。
賞味期限を過信しない
冷凍食品は、パッケージの材質や食品の性質によって劣化スピードが異なります。
また、冷凍庫の扉を開けるたびに庫内の温度は変化するため、常に冷凍で保存するのは難しいでしょう。
よって、冷凍食品は賞味期限が長いからと安心せず、2~3ヶ月を目安に使い切りましょう。
まとめ
冷凍食品は一人暮らしの強い味方となりますが、正しく利用しないと健康面やコスパに悪影響を及ぼすかもしれません。
しかし、冷凍食品と自炊をうまく組み合わせることで大幅にバランスが良くなりますし、節約にもつながります。
とりあえず冷凍食品中心の生活でも大丈夫ですが、一品ずつ自炊を取り入れるなど、無理なくチャレンジしてみてください。