フリーターの一人暮らしは「収入が不安定で生活がきついのでは」「貯金は無理そう」などの不安がありますよね。フリーターでも贅沢をしなければ生活できますし貯金も可能ですが、フリーターならではの落とし穴も。この記事では、東京で一人暮らしをしながらフリーターと正社員をを経験した筆者の、リアルな実体験を紹介します。

※記事内に広告を含む場合があります

新生活

フリーターの一人暮らしは出費がきつい!東京暮らしの実体験

2024年9月22日

フリーターで一人暮らしを考える場合「収入が不安定で生活がきついのでは」「貯金は無理そう」といった不安がありますよね。

実際フリーターでも、条件を選びすぎなければ一人暮らしはずっとできますし、贅沢をしなければ貯金も可能です。

ただし筆者の経験上、フリーターならではの落とし穴もいくつかあります。

この記事では、東京で一人暮らしをしながらフリーターと正社員を両方を経験した筆者が、リアルな実体験を紹介します。

結論

フリーターの一人暮らしでも頑張ればいけるけど、いつまでも続けない方がいい

この記事を書いた人

通常のアイコン
ブログ管理人
  • 一人暮らし歴20年以上
  • 宅配サービスの利用経験多数
  • 数々の失敗経験を基に発信
  • 最新サービスも随時試し中

【簡単な経歴】一度フリーターになり再度正社員に

【簡単な経歴】一度フリーターになり再度正社員に

  • 新卒入社の会社を3年で退職

    新卒で正社員として東京のメーカーに勤務しましたが、3年ほどで退職しました。

    次の就職先は決めずに辞めたので、とりあえず貯金と失業保険でしばらく生活していました。

    自己都合退職なので、失業保険給付は退職の3ヶ月後からでした。

  • 1年ほどフリーター生活

    仕事や人間関係のしがらみから解放されたせいか、ストレスのない生活に浸り就職意欲が低下。

    失業保険が切れた頃、とりあえず生活費を稼ごうと、都内でアルバイトを始めました。

    就職はしなきゃいけないと思いつつ、あと1年くらいは大丈夫かなという思いでした。

  • 再度正社員として就職

    錯覚の詳細についてはこのあと解説しますが、やはりこのままではまずいと思い始めました。

    1年ほどフリーターとして生活したあと、再度正社員として就職しました。

    フリーター時の就職活動についても、このあと詳しく解説します。

    一度正社員を経験していたからこそ、フリーターとの大きな違いを痛感しました。

なお、1ヶ月ほど実家に戻って生活し、自分を見つめ直していた時期もあります。

あわせて読みたい
「一人暮らしをやめて実家に帰る」選択は決して恥ずかしいことではありません。筆者の経験ではむしろ将来のために必要な選択肢のひとつでした。この記事では、一人暮らしをやめて実家に帰るか悩んでいる大学生・新卒・30代40代の方へ、実体験を交えた判断基準を解説します。
「一人暮らしをやめて実家に帰る、無理だった」は甘えではない!

ちなみに、厚生労働省の資料によると「フリーターになった理由」として多いものは下記の通りです。

  • 学費稼ぎなど、生活のために一時的に働く必要があったから
  • 就きたい仕事のための勉強・準備・修行期間として
  • なんとなく
  • 自由に働きたかったから
  • 就職までのつなぎ
  • 自分に合う仕事を見つけるため

フリーターの一人暮らしできついのは出費!貯金はできる?

フリーターの一人暮らしできついのは出費!貯金はできる?

フリーターは保険料・年金の負担額が大きい

国税庁「令和4年分民間給与実態統計調査」によると、フリーターの平均年収・平均月収は下記の通りです。※地域や雇用状況等によって変わります。

平均月収平均年収
額面約16万6千円約200万円
手取り約13万円約160万円
出典:国税庁 令和4年分民間給与実態統計調査

筆者がフリーターをしていたときは、東京で時給が高めだったこともあり、月収は約25~28万円でした。

収入額だけを見ると「正社員並みに稼げてるのでは?」という感覚になりました。

しかし、この約25~28万円の月収は手取り額ではありません。

上記の表にある通り、実際は保険料や税金を別途払う必要があるため、手取り額にすると月収は約20~23万円ほどです。

正社員だった頃、給与明細を見て保険料や税金が天引きされていることは分かっていました。

しかし、フリーターとは違い「正社員は保険料と年金の半分を会社が負担してくれる」ことを理解していませんでした。

正社員社会保険・厚生年金に加入会社が半分の額を負担
フリーター国民健康保険・国民年金に加入個人が全額を負担

フリーターであっても、保険料や年金を支払う義務があるため「国民健康保険」「国民年金」に加入しなければなりません。

住民税・所得税の支払い義務は正社員もフリーターも同じですが、フリーターは前年度の所得に応じて金額や支払い義務の有無が変わります。

「国保+国民年金」で月2~3万円ほどかかっていたので、半分を負担してくれる正社員は恵まれていたんだなと、深く痛感しました。

ちなみに条件に該当すれば、国民健康保険や国民年金の減額・免除を受けられます。

ただし、これらはあくまで「猶予」という形なので、いつかは支払わなければなりません。

フリーターの一人暮らしでも頑張れば貯金できる

筆者は上記の「フリーター平均収入」以上は稼いでいましたが、東京は物価も高いので贅沢はできず、貯金もあまりできませんでした。

フリーター時の生活費内訳/月

  • 月収:約25~28万円
  • 家賃:5万円
  • 食費:3~4万円
  • 光熱費:7,000~8,000円
  • 通信費:1万円
  • 日用品費:1万円
  • 娯楽費:1~2万円
  • 保険料+年金:2~3万円
  • その他、突発的な病気・交際費等:3,000~1万円

貯金に回せる額:5~8万程度

家賃や光熱費などの固定費をできるだけ削減し、さらに無駄な支出を減らせば、フリーターでも貯金は十分だと思います。

ただ、同僚のフリーターには月収40万超えの人がいたり、またダブルワークなら収入だけを見れば正社員以上かもしれません。

収入が増えれば、その分支払う保険料や税金も多くなりますが、フリーターでも頑張ればお金は貯まりそうですね。

東京でフリーターの一人暮らしをするなら、手取り月収が16万円以上はないときつそうです…。

10~20年後を考えるなら正社員を目指した方がいい

10~20年後を考えるなら正社員を目指した方がいい

今の時代なら、ずっと独り身でいるなら一生フリーターでも生活できるかもしれません。

しかし将来を考えるなら、やはり正社員を目指すことをおすすめします。

保険料や年金を半分負担してくれる点もそうですが、正社員は福利厚生も整っていますし、よほどのことがない限り解雇される心配もありません。

若いうちはなんとかなるかもしれませんが、40~50代のフリーターは若いときと同じ状況ではありません。

体力面もそうですが、40歳を超えるとアルバイトでも選べる仕事が少なくなりますし、正社員の就職活動は絶望的に難しくなります。

体力的にきつくて辞めたくても、生活のために無理して働き続けることになるかもしれません…。

筆者がこれまで見てきた経験に基づく考えですが、30代まではどうにかフリーターでやっていけても、40代以降は年齢相応の能力がないと厳しいと思います。

また年を重ねるほど、若い正社員との確執も生まれやすくなります。

都会への憧れで東京にしがみついても、将来の展望がなければ無意味ですし、実家に帰って地元で働く選択肢も有りですね。

あわせて読みたい
「一人暮らしをやめて実家に帰る」選択は決して恥ずかしいことではありません。筆者の経験ではむしろ将来のために必要な選択肢のひとつでした。この記事では、一人暮らしをやめて実家に帰るか悩んでいる大学生・新卒・30代40代の方へ、実体験を交えた判断基準を解説します。
「一人暮らしをやめて実家に帰る、無理だった」は甘えではない!

フリーターは職歴になる?正社員への就職事情

フリーターは職歴になる?正社員への就職事情

筆者はフリーターを1年ほど続けたあと、再び正社員として就職しました。

フリーターで稼ぐ前に失業保険で生活していた時期を含めると、職歴は2年以上空いた状態です。

面接で職歴が空いた理由を聞かれたときは「就職活動をしていたけどなかなか決まらず、次の仕事が決まるまでのつなぎとして」と説明していました。

冒頭で記載した通り、実際は単に就職する意欲がなかっただけです…。

このとき筆者は20代と若く正社員の職歴が3年ほどで、また東京で求人も多かったこともあり、フリーターからの就職活動はそれほど難航しませんでした。

厚生労働省の資料によると、フリーター期間が長引くほど正社員への転換が難しくなる傾向にあります。

フリーター期間が3年を超えると、正社員になれる割合がかなり下がりますね。

また同じ資料には、企業から見た「フリーターでも評価する場合」「フリーターを評価しない理由」も記載されています。

フリーターでも評価する場合

  • 職種と関連があればプラス評価
  • 1つの企業に一定期間継続して勤務
  • 経験をどう活かすか明確に説明できる

フリーターを評価しない理由

  • 根気がなくいつ辞めるかわからない
  • 年齢相応の知識や技能がない
  • 職業への意識や教育が必要

参考:厚生労働省

なお、正社員を目指す若者を対象とした「わかものハローワーク」が全国に設けられています。

おおむね35歳未満が対象ですが、職業相談だけでなく職業訓練や面接対策も受けられるので、対象の方は近くのわかものハローワークを利用してみてはいかがでしょうか。

フリーターでも賃貸契約の審査に通る?

フリーターでも賃貸契約の審査に通る?

フリーターでの一人暮らしを考えるなら、賃貸契約の入居審査は通れるのか気になりますよね。

筆者は正社員のときに賃貸物件を契約し、そのあと一時的にフリーターとして暮らしていましたが、家賃は普通に払い続けて生活していました。

筆者はフリーターとして賃貸契約をした経験はありませんが、同じフリーターをしていた知り合いから聞いた話では、やはり賃貸の審査は通りにくいようです。

「安定した収入がある&連帯保証人を立てる」などであれば、物件によっては審査が通るケースもあるみたいですね。

東京なら「ルームシェア」という選択肢も。ただしこちらも審査があります。

まとめ

筆者は一度正社員での一人暮らしを経験していたことで、フリーターの一人暮らしは不都合なことが多いと痛感しました。

目的があってフリーターとしてやっていくのは問題ありませんが、年齢や年月を重ねるほど経済的なデメリットが大きくなります。

フリーターで一人暮らしをしていくにしても、ある程度の将来設計はしないと後悔するかもしれませんね。

-新生活
-