布団カバー・シーツ・布団は一見汚れていないように見えても、実はダニや皮脂など大量の汚れが潜んでいます。
また、布団のカバーやシーツは洗うけど、布団そのものは天日干しや除菌スプレーだけで済ませている方も多いのではないでしょうか?
しかしこれだけでは不十分であり、布団は適切な方法でクリーニングをする必要があります。
特に汗をかきやすい夏は、適度に洗った方がいいのか悩みますよね。
この記事では、一人暮らしでの布団カバー・シーツ・布団の洗濯頻度はどのくらいが適切なのか、また忙しい方にもおすすめのクリーニング方法について解説します。
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布団の手入れに天日干しや除菌スプレーは無意味?
布団カバー・シーツ・布団の手入れを、天日干しや除菌スプレーなどで済ませている方もいるかもしれません。
しかし、これらは布団を「洗っている」わけではないので、ダニの駆除はできていません。
筆者は一人暮らしを始めてから5~6年ほど、天日干しと除菌スプレーだけで済ませていました…。
天日干しの効果
紫外線には殺菌効果があるので、ダニ対策として布団を天日干ししたくなりますよね。
しかし、天日干しでダニを完全に死滅させられるわけではありません。
紫外線はあくまでも、ダニの繁殖を抑える効果があるだけです。
たとえ真夏の炎天下で天日干しをしても、約8割のダニは生存したままです。
ダニを死滅させるには、温度50度以上の環境が必要です。
除菌スプレーの効果
寝具・衣類・家具などに幅広く使える除菌スプレー。手軽に扱えるため、布団に吹き付けて使う方も多く見られます。
ただし、除菌スプレーにダニを取り除く効果はありません。
除菌スプレーは菌を減らし清浄度を高めるものなので、ダニの根本的な退治には不向きです。
除菌スプレーは補助的に使うものだと考えた方がいいですね。
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見た目以上に汚れている布団!洗わないとどうなる?
一人暮らしでは布団を洗わない方もいるかもしれませんが、一見乾いていて問題なさそうな布団でも、実はあらゆる汚れが潜んでいます。
寝具はダニにとって最高の環境
人は眠っている間に、少なくともコップ1杯分ほどの汗をかきます。
そして布団やシーツは毎晩大量の汗を吸収し、ダニが繁殖しやすい湿度が高い状態を作ります。
さらに人が寝ている時は、皮脂・フケ・髪の毛などのダニが好む餌をたくさん落とすことに。
これらの状態は、ダニにとって天国とも言える環境です。
ダニの生態
布団には見た目以上に大量の汚れが
布団には、下記のようなあらゆる汚れが蓄積します。
布団に潜む汚れ
- 寝汗
- 皮脂、フケ
- ダニの死骸やフン
- カビ、細菌
- ホコリ
- 花粉
- ペットの毛
これらは肉眼で確認しづらいため、一見布団が乾いているようでも、実は大量の汚れが潜んでいる傾向にあります。
なお、皮脂はドライクリーニングで落とせますが、それ以外の汚れは水洗いをしなければ落とせません。
つまり布団は水洗いをしなければ、どんなにドライクリーニングを重ねても汚れが残ったままです。
布団を洗わずにいると何が起きる?
ダニが大量に繁殖し、死骸や糞をたくさん吸い込んでしまうと、ダニアレルギーの症状を引き起こす恐れがあります。
ダニアレルギーの症状
- 目のかゆみや充血
- 気管支喘息、呼吸困難
- 鼻水、鼻づまり、くしゃみ
- かゆみや湿疹が続く
また、人を咬むタイプのダニに刺された場合、赤い腫れやしつこいかゆみなどの症状が現れます。
これらの症状は同時に睡眠を妨げたり、肌が弱い方や赤ちゃんの肌が荒れたりする原因にも。
布団カバー・シーツ・布団を洗う頻度の目安
洗濯頻度の目安
布団カバー・シーツ・布団の洗濯頻度目安は、下記の通りです。
布団カバー・シーツ | 【夏場】1週間に1回【冬場】2週間に1回 |
布団 | 半年~1年に1回 |
布団カバー・シーツは直接肌に触れるため、季節にもよりますが、基本的に週1回は洗濯するのがおすすめです。
冬は汗をかかないと思われがちですが、寝てる間は意外に汗をかいています。
布団の場合は、飲み物をこぼしたなど特別な理由がない限りは、半年~1年の間に1回程度は洗った方がいいでしょう。
なお、布団の耐久性や品質を考慮したい方には、2~3年に1回程度が推奨されています。
梅雨など雨が続くと洗濯物が溜まり、カバーやシーツまで洗濯できないかもしれません。
もし不安であれば、布団カバーだけでも余分に用意しておくといいですよ。
より衛生的な収納方法
掛け布団や毛布などが不要になったら、圧縮袋に入れて収納している方も多いのではないでしょうか?
しかしそのまま収納すると、汗や皮脂などが溜まったまま密閉された状態になり、雑菌やカビを増やしてしまいます。
来シーズンも布団を心地よく使いたいなら、シーズン終わりにクリーニングへ出してから収納すると衛生的です。
収納していた布団を使い始めるときは、一度風通しの良い場所に干してからがいいですよ。
一人暮らしで布団を洗う方法|おすすめは専門店に丸投げ
- 浴槽
- 洗濯機
- コインランドリー
- クリーニング専門店
浴槽で洗う
浴槽がある場合は、下記の手順で布団を手洗いできます。
- シャワーで表面のホコリ・汚れを落とす。
- 浴槽の半分程度までぬるま湯を入れ、洗剤を溶かしておく。
- 布団を丸めて空気を抜く。
- 布団を浴槽に入れて水分を含ませる。
- 布団全体を足で踏み洗いする。
- 3~4回真水で踏み洗いをして洗う。
- 浴槽の縁で布団を1時間程度干す。
- 天日干しでしっかり乾燥させる。
ただし、一人暮らしの浴槽は布団を洗えるほどのスペースがなかったり、布団を干すスペースが確保できなかったりも少なくありません。
洗濯機で洗う
布団の洗濯表示に「水洗い可能」を判別できるマークがあれば、自宅やコインランドリーでも洗濯できます。
※洗濯表示は2016年12月に改正されています。詳細は消費者庁のホームページをご参照ください。
シングルサイズの掛け布団や薄手の敷き布団であれば、洗濯機は7~8キロの容量で対応できます。
ただし、セミダブル・ダブルの掛け布団や厚手の敷き布団などは、容量15キロ以上の洗濯機で洗うのが理想。
もしサイズが合わない洗濯機で布団を洗おうとすると、傷んで使えなくなったりする恐れがあります。
洗濯機に入ったとしても、洗剤がうまく全体に浸透せず、ダニや雑菌が中途半端に残ることも。
コインランドリーで洗う
コインランドリーの業務用であれば、布団を手軽に丸洗いできたり、ふとん専用乾燥機で乾かしたりも可能です。
自宅で手洗いするよりも非常に効率的で、また肌触りのよいふわふわな仕上がりに。
ただし、業務用は一定の回転数で洗うため、生地が部分的に傷んだり中綿が偏ったりなどが懸念されます。
コインランドリーがすぐ近くにあればいいですが、遠い場合は運ぶ手間が面倒ですね。
クリーニング専門店に依頼する
布団は決して安くありません。自分でクリーニングをしたものの失敗し、結局新しく買い替えという事態は避けたいですよね。
布団のクリーニングを確実&手っ取り早く済ませたいなら、費用はかかりますが専門店へ依頼するのがおすすめです。
筆者は定期的に「布団の宅配クリーニング」を利用しています。
専門店に依頼するデメリットとしては
・費用の負担
・仕上がりまでに数日~数週間程度かかる
・店へ持ち込む手間が面倒
などが挙げられます。
布団を運ぶのが難しい方や、店へ持ち込む時間がない方には「布団の宅配クリーニング」が便利です。
自宅にいながらクリーニングへ出す~受け取りまでを完結できるので、忙しい方にも重宝されています。詳細は下記の記事をご参照ください。
「クリーニング中に代わりの布団を用意できない」という方におすすめの方法も紹介しているので、チェックしてみてください。
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毎日使う布団だからこそ清潔な環境が大事
布団は適切なクリーニングを行わないと汚れがどんどん溜まり、健康に影響を及ぼす可能性が高まります。
1日の1/3ほどを過ごす場所である布団だからこそ、自分に合ったクリーニング店を探してみてください。